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【ダメ管理職必見!コーチングとティーチングの違い】部下が自分で考えて動く育て方!元リクルート役員のマネジメントスキル向上講座


部下育成の常識

マネジメント総数10,000人以上!元リクルート役員 弊社取締役 冨塚 優(通称:トミー)が主催する、人材育成、組織開発のナレッジが詰まったYOUTUBEチャンネル「ポケカルビジネスTV」の内容をダイジェスト版としてご紹介していきます。

 

【この記事で書かれていること】


初管理職 コーチングについてトミーさんに聞きたい

コーチングについてトミーさんに聞きたい!

(司会)今日は初めて管理職を任されたということで、色々頑張ってはみているが、わからないことが多く、その中でもコーチングについて教えてほしいというご質問が来ています。


(トミー)初めての管理職・組織長ということで気合も入っているかもしれませんし、ちゃんとうまくできるかなと不安をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。その中で特に”コーチング”ということが今、話に出てきました。じゃあ、コーチングっていったい何なのでしょうね?それは、辞書を引いてもらったりとか、本でコーチングっていうのはいっぱいあります。そういう本を読んで勉強するっていうのも一つの手ですけど、実際に経験者としてですね。ものの本に書いてあるようなことではなくて、お伝えしたいことっていうのは、実体験としてあります。


まず、コーチングと対になる言葉は何でしょうか?”ing”ってついていますから、”ing”っていう言葉は何が来るでしょうと。コーチングとマネジメントって、マネジメントの中にコーチングがあるっていうこんなようなイメージかもしれません。コーチングとよく対になって使われる言葉として、学問的な話ではなく現場でよく使われるのは、ティーチングですね。

では、ティーチとコーチと何が違うんですか?


コーチングとティーチングの違い

ティーチングとコーチングの違い

ティーチングは教えるということ、片やコーチングはアドバイスをするという風にニュアンス的にはよく使われます。僕が一番「コーチングだな」「コーチングを受けたな」と思った出来事の話をします。

山田久志さんの教え

それは、社会人2年目の時でした。ビジネスの話じゃないんです。当時私は、リクルート野球部に所属していて、ピッチャーをしていました。ある時練習をしていた時に、元阪急ブレーブス、今のオリックスの山田久志さん(阪急ブレーブス)がコーチで来られたんですよ。そして、僕がボールを投げるのを見ていたわけですね。


山田さん「キミ、キミ」

トミー「はい。何でしょう?」

山田さん「あなたはどんなピッチャーになりたいんですか?」

と聞かれたんですよ。「速い球が投げたいのか何なのか」と。僕は球はそんな早く投げられなかったんで、「コントロールを身に着けたいです」って言い方したんです。

山田さん「今ここで投げてるけど、これを20㎝上で投げてごらん」と言われたわけですね。20㎝ってちょうど僕の小指から親指までがちょうど20㎝何ですよ大体。投げてる肘を20㎝上にあげるってことは、こんなんなって投げるってことなんですよ。

こんなんなって投げる

で、投げたわけですよ。そしたら、キャッチャーが座ってたのが立って取るようなところに球が抜けるわけですね。で、何も言わないでそのまま投げ続けるんです。そうしたらキャッチャーがだんだん取れる範囲に10球も投げるとストライクゾーンに球が行きます。そうしたら、山田さんが声をかけてきた。


山田さん「どう?

トミー「だんだんよくなって感じがします。」

山田さん「嘘言っちゃいけないよ。投げにくいでしょ

トミー「ハイ・・・投げにくいです」

って話をしたんです。


山田さん「じゃあそこから半分、10㎝落として投げてごらん

と言われて、投げたら、さっきより高いところにはいかない。だいたいキャッチャーがとれる範囲に球はいくんですけど、ストライクゾーンにもちょいちょい入る。


また10球くらいしたらまた、山田さんが「どう?」って聞いてきて、

トミー「まあさっきよりは投げやすいです。」

山田さん「じゃあそこから半分5㎝落として投げてごらん、どう?

トミー「おっ!…結構いい球いきますね」

山田さん「いい球ね、いってるね。じゃあさらに2.5㎝気持ち落として投げてごらん

トミー「!!?なんすかこれ!前より全然いい球いきます!」

みたいな感じになってみたら、にやっとしてるわけですよ。


山田さん「いい球行くようになっただろう?」ってこういう風に言われてですね。確かに良かったんで、

トミー「山田さん、質問があります。最初から2.5㎝上げて投げろって何でおっしゃらないんですか?」って聞いたら、

山田さん「初めから2.5㎝上げても2.5㎝上がらないんだ。調子が悪い時っていうのは、たまたま今日のあなたの肘の位置の場所の感覚ってのが、2.5㎝のところだったわけで、いつもそこかどうかっていうのは感覚の問題だから分からないんです。だから上げていくって言ってもなかなか上がらないので、何事も極端にやってだんだん下げていって、”あ、ここ、ここ、ここ!”っていうポイントをとにかく自分の感覚でマスターしなさい」って言われたんです。


山田さん「コントロールを付けるんだったら、今の君の肘の高さってのは低い。もう少しちょっと高いところから出してって、リリースポイントがそっちの方が最後もうちょっと後でリリースできる

これは専門的になっちゃうんですけど、自分でその位置というのを自覚できるような感じにしたかった。ということを、これは練習の最後に聞いたわけです。なるほどと、すごく思ったわけです。


高校時代にですね、僕、長嶋一茂くんと同級生で野球やってたんですけど、その時に長嶋茂雄さんが一回監督になって休憩してた時に、練習見てもらえてですね、僕が投げるのを見ててですね、後ろから羽交い締めにされて、

長嶋監督「もっとグーッときてバッですよ!!

長嶋茂雄さんの教え

長嶋監督「いいですか、もっとグーッ!バッ!

みたいな感じで言われて、グーッ!バッ!っと思って投げたらビューンと球が行って、「お、結構いい球行くな~」って思ってたら、

長嶋監督「ナイスですねー!」みたいなこと言われてその気になって、

長嶋監督「おお!いい球いい球、ナイスナイス、ナイスボール

って言われて、調子に乗っていい球投げれたと思って、当然長嶋さんがくるっていうのは1年に数回しかないので、翌日また練習すると「昨日よりはあれだけど、まあいい球投げるな」という感じなのですが、これが一週間すると元の自分に戻るんです・・・。グッときてバッだったな・・?みたいな感じで思い出そうとしてもわからない。。


ところがさっきの山田さんの話は、自分でなんかちょっと球行かないなと思ったら上から投げて、「あー、ここだここだ!ここのポイントだ!」っていう風に自分で修正できるわけです。


コーチとは

コーチとは?

もうお気づきですね。自分が目指しているところに運んでくれる人のことをコーチと言うんです。山田さんは本当の意味のコーチかなって思って、コーチって調べたんですけど、中南米のバスのことをコーチっていう風に呼ぶそうです。ある地点からある地点にバスが運んでくれる。自分が行きたい目的地に運んでくれる乗り物のことをコーチっていう。


ブランドでCOACHってあるじゃないですか。COACHってブランドのマーク知ってますか?見てみてください。馬車の絵が書いてあるんですね。COACHなんですよ、まさに。


僕はもっと早い球を投げたいとか、コントロールの良い球を投げたい、という風に思ってたところに、山田さんは、「こういう風にすると、そういう風に球が投げられるようになるよ」っていうのを教えてくれたんですけども、運んでくれたんですよ。そういうやり方でやるように。


長嶋さんが悪いって言ってるんじゃないですよ!感覚的な話で、「グーッときてバッ」っていうのは分かるんですけど、再現性が低かったんです。僕にとって。


コーチングとは

コーチングとは?

ある地点からある地点に、行きたい場所に、自分一人でも運べるようになるための再現性を高めることがコーチングではないかなとその時に思ったんです。


これをビジネスにおいてのマネージャーになったときに、どうやってコーチングするんですか?ということですが、常に僕がそばにいて、こうやれああやれ、ああやれっていう風に言ってできるようにしてくっていうのは、これはコーチングじゃないです、教えてるだけです。ティーチングなんです。自分がいなくなった時にも、彼・彼女が、僕が言ってたことが、再現性高くできるようにすることが、コーチングだろっていう風に思ったわけです。


これは教科書とかなんとかに書いてあっていってるんじゃなくて、僕の自分の体感ですよね。野球の練習で教わったことかもしれないですけど、これはビジネスにも充分転用できるなっと思ったんです。


昔、メンバーにいた2年目の女性がMVPとって、僕はうれしいだろうと思っていたら、彼女は全然嬉しくなかったっていう話をどこかの回でしたことがあるんですけど、あれはまさにコーチングじゃなかったわけです。


彼女に対して業績をあげるために、勝手に僕がすべて行動して隣に彼女を置いといて、「こういう風にやるんだぞ」っていう風に、見せて教えてるっと言うような思いでやってましたけど、教わってる側はティーチングだったかもしれないけど、全くコーチングになっていない。


なぜならば、彼女がどういう風なビジネスパーソンになりたいか?っていうのは、僕は聞いてもいなくて、自分のように業績が上がる営業マンになるのが彼女も望んでんだろうって勝手に思って、どこに運んで欲しいのかも聞きもせずに、業績を上げる売れる営業マンになることが、嬉しいだろうという風に、勝手に思って、「俺がやったようにやれば売れるようになるんだ」みたいなね。勝手な決めつけでしかも、ティーチングになってないようなティーチングで、あ、本当コーチングになってなかったな…と痛感させられるようなことがあったわけです。これがコーチングとティーチングの違いです。


コーチングにおいて重要なこと

コーチングにおいて重要なこと①

ということで、今の話をまとめてみますとですね。

まず一番最初に重要なことは・・・

①相手がどこに向かいたいのか?を理解し、そこに行くためにどのようにアドバイスをしていくか?を考える。

コーチングにおいて重要なこと②

次に、②常にアドバイスし続けるのではなく、自分一人でもそこに行けるような状態を作ってあげるアドバイスをすることが一番大事。

行きたいところがなさそうな人へのコーチング法

中にはいきたいところがわかりませんっていう人がいるわけですよ。行きたいところがわからなかったら、行きようがないじゃないのよ・・・ていう風に思うかもしれませんけど、そういうことではなく、じゃあこういうところに行ってみる?という提案をする。こういう場所もあれば、こういう場所もあるし、こういう場所もあるけど、今の3つだったらどこに行きたい?みたいな感じかもしれません。


ということで、とりあえず、じゃあそっちの方向行ってみるか!という風に思ってもらう。で、そこに対して伴走をしていくっていうことを心がけてやっていただくことをチャレンジしてみたはいかがでしょうか。


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●人材育成・組織課題の解決支援を行う株式会社エクスペリエンサーは元リクルート役員冨塚と、同じくリクルート出身の富樫とで共同創業をした会社です。

人材育成は体験に軸足を置いた研修が特長。組織課題の解決は、各企業のありたい姿の実現に寄り添い、現状とのGAPを埋める課題解決策の実行を支援いたします。何かしらの人と組織にまつわる課題の解決をお考えの企業様は、是非お気軽にお問合せください。

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