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報連相をしない部下とのコミュニケーション【元リクルート役員が解説!】



マネジメント総数10,000人以上!元リクルート役員で弊社、株式会社エクスペリエンサー取締役 冨塚 優(通称:トミー)が主催する、人材育成、組織開発のナレッジが詰まったYOUTUBEチャンネル「ポケカルビジネスTV」の内容をダイジェスト版としてご紹介していきます。


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【この記事(報連相をしない部下とのコミュニケーション)で書かれていること】


視聴者からのお悩み相談~報連相をしてくれない部下に困っている~

(ヒガキ)よろしくお願いします。本日は、視聴者からの質問箱でシュガーさんからの質問です。半年前メンバーになったメンバーが報連相を自主的にしてくれず困っています。 直近2件、部署全体にも関わることを個人で判断して進めようとしてしまうケースが続き、シュガーからその度「事前に相談してほしい」と依頼をしてました。

(ヒガキ)昨日、類似の事例があり「相談してほしい」と話すと「なんでも相談しなきゃいけないの!?」と語気を荒げて返されてしまいました。まだお互いの信頼関係ができてないと言えばそれまでなんですが、その方にどんな言葉をかければきちんと報連相をしてくれるようになるのか、アドバイスを頂きたいです。

(トミー)報連相をしない部下とのコミュニケーションの問題という事ですが、まだ信頼関係ができてないって感じなんすかね。


(ヒガキ)半年ぐらい。


(トミー)信頼関係って時間の長さじゃないんですけどね。ベースはね。ただまあ、うまい関係にはなってないってことなんでしょうね、きっとね。 お互いにね。報連相って言いますけどってね、上司の側からすれば、「そういうことは事前に言うのは当たり前でしょ」っていう風に思っていることでも、部下の方からすると、「何を報告して、何を連絡して、何を相談すればいいのか」っていうことが分からないんだと思うんですよ。


報連相すべきことの線引きを明確に伝えられているか?

(トミー)なので、「相談してね」と「報告してね」と「連絡してね」っていう風に言ってるのに言ってこないって、言うんですけど、この部下の人の気持ちからすると、過去なんでもかんでも報告 してたら「いちいち全部報告しなくていいんだ」っていう風に言われたことがあるのかないのかわからないし。


このシュガーさんが「それぐらいは別にいいから」っていう風に言ってたことはないのかとかね。この文面だけだと何とも分からないです。なんで、この手の話って両方から話を聞かないと正しい判断ってのはできないんですが。できないんですが、聞くわけにもいかないんで、そういうようなことがないであろうという風に推測すると、その部下の人の気持ちもわからなくはない。じゃあ、何を相談すればいいの?何を報告すればいいの?連絡すればいい? 決めてくださいと。

(トミー)そういう風に「こういうような項目は連絡しなさいね」「報告しなさい」「相談しなさい」と言ってくれれば、それに沿ってやりますよっていう話を言いたいかもしれない。もしくは、「なんでもかんでも言え」って言ったら「どこまで言えばいいんですか…」と。 「今日は朝起きて何食べて…」までそんなのは言わなくていいよねって話でしょ。


じゃあ、仕事で「誰からこんなメールが来ました」「そんなことは言わなくてもいいよ」 「お客さんからこういうこと言われました」「それは言えよ!」「えっ、なんでですか?」だから、何を伝えて何を伝えなくていいのかっていうのは、ジャッジできない人からすると「いや、そう言われましても…」なんだろうね。


(ヒガキ)逆に、明確に報連相してほしいことを伝えた時に「そんなことまでやるの?」っていうような反論がある時もあると思うんですよ。

(トミー)いや、それは、「そんなことまでやるんです」って言えばいいじゃん。


(ヒガキ)嫌な顔されて結局やってくれないみたいなケースもあると思うんですけど…。


(トミー)いや、それはなんでやらないんですか?と。業務ですよと。あなた業務放棄してますねっていう、そういう話じゃん。 指示、命令なんだから、これは指示して、命令ですと。その命令に従わないんだったら、従わない理由と、であれば会社要るんですかって話ですね。


(ヒガキ)そういう意味では、報連相ってやってほしいとか希望になってしまって伝えちゃってるところもあったりするので、きちんと明確にこういう風にしてくれとかルールを決めるっていうのはすごい大事ですね。


察するを期待してはいけない

(トミー)それが阿吽の呼吸みたいなね、感じで「ここら辺までは(報告は)いいでしょう」と、「こっから先は言ってよね」っていうのが、 多少線引きが曖昧でも、「こういうようなことは(報告を)求められてんだな」とか、察するっていうようなことをね、日本人はよく言うわけですよ。僕は関係性の質ってすごく大事だと思うよ。関係性の質は大事です。

(トミー)ただし、「察してくれ」とかね、「空気読めよ」とかね、そういうのってすごく大事にされるところってのはあると思うんですよ。 「それやっといて」って、それって言われた時に、どれのことなの?っていうのは、分かる人と分からない人がいるわけですよ。


せっかちな気が短い上司だと、「ハァ?それわかんないのか!」みたいな感じになるんだけど、「わかんないものはわかりません」って言って適当にやってミスして事が大きくなったらもっと困っちゃうから、「それはこういうことでしょうか?」「違うよ、こうだよ」っていうのを繰り返してやってると、「もうあいつは使えねえな」ってね。言われて、っていう部分は合う・合わないのかもしれないし、察する力が弱いのかもしれない。 


でも、上司側からすると、「そんなの察しろよ」っていうのは、これはやっぱ言い過ぎなんですよ。察してほしいんだったら、察せられるようにトレーニングしましょうよって話なんですよ。

(トミー)その察するみたいのが行きすぎると、僕はね、1回あったんすよ。とある部署に異動になった時に、なんでこれで通じてんのかが不思議みたいな。その言い方で理解してんの?部下が・・・みたいな。・・・理解してないんですよ。みんなで「あの人が言ってたのってこういうことかな?」「いや、そうじゃなくてこういうことなんじゃないかな・・・?」


(ヒガキ)解釈をする会議が…(笑)


(トミー)そうそう。出るんすわ。無駄な時間使ってんなと思ってこう見てたわけですけど、聞きゃいいじゃんっていう。でも聞けないんですよ。怖くて。それを僕はなんと命名したかって言うと、「この組織はテレパシーの文化なんですか?」と。テレパシーが冴えてる人じゃないとそこの部署にいられません。でも、言えないんだと思うんだよ。結構そういう組織ってあるかもしれないけどね。


(ヒガキ)あとは、 マネージャーとしてメンバーに何かを伝える時に、「いい塩梅で」っていう感じの伝え方になっちゃうなっていうのを反省しないといけないなと思いました。明確にやってきちんと伝えないと、「早くやって!」って、「じゃあいつまでなの?」みたいな認識がずれてて、「ちょっとお前まだやってないじゃん」みたいなイライラしちゃうみたいな、負のループも自分で作ってしまってるんだなっていうのを感じましたね。


(トミー)そうだね。「いつまで」は明確にしないとダメだよ。 

(トミー)でも、それは考え方とかも含めて、どれだけ同じ事柄に対して理解をされてるかって事だと思うんだよ。これは上司側だからさ。部下側から「曖昧な指示で言われて、わかんないからこれぐらいかな?」と思ってやったら「何でそんなことやるんだ!!」と怒られました…どうすりゃいいでしょうか?っていうような質問だったら、じゃあそれは仕事を受けるときに「これはいつまでですか?どの程度で持ってけばいいんですか?」っていうのを聞きましょうよって話なんだけど。


これ、部下に対してっていう話だから。だったら、こういうこと言う人にはもう事細かにちゃんと切って言ってあげる。 1つ1つの案件に、「こういうものに関してはこういう時点でこういうような報告をしなさい」みたいな。


(ヒガキ)前に、部下を伴走する上でチェックポイントが多すぎるといけないみたいな話あったと思うんですけど、そこは今の話で言うと、 部下とすり合わせながらどこまでチェックするというか管理するみたいなところの話をしてくって感じですか?

(トミー)このね、シュガーさんは何に対して言ってるのかってのはよくわからないじゃん、具体的なことがないから。 それが私の基準から見た時に、「そこまで細かく言わせないとダメなの?」っていう話かもしれないんだけど、でも一方で被害があるんだよね?


(ヒガキ)はい。勝手に判断して、部署全体に影響がありましたっていう。


(トミー)その影響がどれだけあるってことをわかってないんじゃないの?部下としては。


報連相をしないことで起こりえる影響度を理解してもらう

(ヒガキ)なるほど。確かにそうですね。迷惑かけてしまったとか、そういう認識をきちんとしていれば、次回からそういうことやらないようにしようみたいな。


(トミー)そうそうそう。だから「あなたがそれをやったことによって、こういうような大きなことになってしまいました」もしくは「なるところでした」みたいなところっていうのは、しっかりと伝えるべきなんじゃないですかね。この手の報連相みたいな話っていうのは、価値観とかジャッジメントの基準とか、そういうようなものを上手く伝えてあげておかないと、相手側からすると「何でそこまで?」とか「何でなんですか?」っていう風になるのかもしれません。


(ヒガキ)そうですね。優先順位とかもそうですよね。「これはあれよりも優先高くなったから1番でやってね」とかって言うだけでも「早く」のスピードが変わってきたりとか、伝え方ですね。


(トミー)まあ伝え方だと思うよ。

(トミー)伝えてる方は自分からすると「ちゃんと伝えてる」っていう風に思うんだけど、リクルート用語でさ、「なる早で」っていうのがあるわけ。なる早って言われたらどうします?


(ヒガキ)急いでやらなきゃいけないなって…


(トミー)僕は思わない。なる早だったら「なるべく早くね」「すぐやってね」とか「急いでね」じゃないじゃん。

「なるべく早く」ね。


(ヒガキ)全然解釈違いますね。


(トミー)うん。 「なるべく早くなんだから、通常よりは急ぎました」


(ヒガキ)なる早で通常より急いだのに「いや遅いじゃん」って怒られても「へっ?」ってなりますもんね。


(トミー)「へっ?」ってなったわけですよ。そしたら、お前の通常ってのは遅いんだ。 


(ヒガキ)それ怖いですね!!


(トミー)「ナルホド」と。もっとスピード上げないとダメなのねっていう。こういうことです。


はい。ありがとうございました!




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