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今の仕事が向いていない部下への指導法【元リクルート役員が直伝!】



マネジメント総数10,000人以上!元リクルート役員で弊社、株式会社エクスペリエンサー取締役 冨塚 優(通称:トミー)が主催する、人材育成、組織開発のナレッジが詰まったYOUTUBEチャンネル「ポケカルビジネスTV」の内容をダイジェスト版としてご紹介していきます。


弊社の組織人事に関わる課題解決サービスについては、こちらより

 

【この記事(今の仕事が向いていない部下への指導法)で書かれていること】



部下にとって適性のない仕事…どう指導していけばいいの?

(ヒガキ)本日はですね、昔、自分が経験していて、これどういう風にやればよかったんだろうなっていう風に思うことがありましたので、そちらについてお伺いできればと思います。私は今までずっとマーケティングとか商品企画といったような部署にいることが多くて、そういった時にですね、営業をやっていたメンバーで、なかなかそこで結果が出なかったので、「ちょっと預かってくれ」という風に移動してくるメンバーがいまして。


で、マーケティングとか商品企画の知識が全くない中で、一緒にこれだったらできるのかな?みたいなことをやりながら仕事をしてたんですけど、なかなかうまく仕事をしてもらえるようにならなくてですね。結局、自分の夢を追って最後辞めていってしまったんですけど、この子のような初めてやるような仕事で、今の仕事が向いていない部下への指導法としてあまり適性のないような仕事をどういう風に教えてコーチングしていけばうまくいくのかっていうところをお伺いできればと思います。

適性がない、向いていないというのはどういうことか?


(トミー)適性がない、向いてないっていう風によく言うやつですね。向いていない仕事をやらさざるを得なかった、そういう状況の時にどうすれば1人前の状態まで持っていくことができるんでしょうか?こういう質問ですかね。どうですか?


(ハラダ)自分も経験はなくはないというか、自分自身が営業向いてないと思ってましたんで、入社時は営業やってましたんで「営業適性まるでないのになんで営業にされたんだろう…」と思いましたが、自分の感覚だけで言うと覚悟の問題だと思っていて。


要は、適性とかっていうのはやり続ければできるようになるので、少なくとも人と同じものには。やっぱりまずそれがあった上で、とはちょっと思います。ただ、例えば数字が苦手とか、商品企画とか、僕がやってるその事業統括系のものっていうのは、やっぱ数字がものすごく大切になるんですね。で、僕が数字あんま得意じゃないというかですね、たまに間違って怒られるんですよ。お前ここの足し算間違ってるよとか…


(トミー)Excelで間違いようがないんじゃないですか。みたいな。


(ハラダ)式間違えるんですけどね。範囲を間違えたりしてるんですけど、それも自分でなんとかするしかないので、元々は適性はないけど適性を育てるっていう風にやってますっていうのが僕の回答です。


(トミー)今のは覚悟の問題ということで、根性鍛えろということですかね?って話になってしまうので…


(ハラダ)ちょっと古いですよね。話がね。


(トミー)いやいやいやいや。まあハラダくんが営業をやってたのは、営業というものを体験しないとですね、制作ができないという当時の企業文化みたいなのがあってですね。制作に配属になる人も一通り最初は営業をやる という環境の中でやってたわけで、その教育担当が私でございましたんでですね。


(ハラダ)怒られてばかりだった。


(トミー)いや、怒ってはないですよねーー。もうねー。


(ハラダ)そう叱ってくれてたんです!(焦)


(トミー)言葉遣いには気をつけましょう、皆さん。という中でいくとですね、向いてる向いてないっていう話があるわけですよ。適性があるないって。で、僕は思うんですけど、 いや、自分もね、最初営業職に配属になった時に「なんで俺が営業なんだ!」と。


トミーが1年目に学んだ出来事

(トミー)僕は企画の方が向いてるっていう風に思って、学生の時からいろんな企画を作って運営をするという、学園祭を作ったりっていうこともそうなんですけど、それ以外にもイベント企画の会社でいくつかバイトをしていて、 実行・運営だけではなくてですね、最後の頃はもう企画を作る方の仕事っていうのをやってですね、とある大手企業の役員からうち来ないか?企画で。っていう風に言ってもらえるぐらい自信があったんですよね。


なんで、当然リクルートに入社した時も企画志望っていう話もしましたし、企画の実績を出していて、じゃあ企画ね!みたいな人事と話をしてたのに営業配属になったんで「なんでだよ!」って思ってたんですよ。自分だから「営業には向いてない」という風に思ってたんですね。そんな思いを持ちながら仕事をやってたんで、当然その数字が上がらないわけです。 で、ますます「自分は向いてないな、やだな。早く企画の仕事をやりたいな。どうすれば企画に異動になるんだろうか」ぐらいのことを考えてたわけなんですね。


で、1ヶ月経ってマネージャーと面談をした時に正直にその話をしたわけですよ。「やっぱりもう僕は向いてないと思います。数字も上がんないし、そもそも企画の仕事をやりたいっていうことで入ったし、人事からもそう言われてたのに、やっぱり向いてない仕事では成果が上がりません」っていう風な話をした時に、なんて言われたと思いますか?そのマネージャーから。


(ヒガキ)1つのことをやれない人間は他のことをやることはできない。


(トミー)何でですか?もし僕がそう聞かれたら、どうしてですか?って聞きますね。


(ハラダ)初めから向いてる向いてないんで、わかんないよみたいなことを言われた?


(トミー)じゃあ、それはどうすれば?


(ハラダ)やってみなきゃわかんないでしょ?


(トミー)やって、1ヶ月やりましたけど、全く成果が出ません。 


(ハラダ)難しいな、何だろ。


(トミー)近い話なんですけど、僕はその時上司に言われたのは、「冨塚はどういうようなビジネスマンになりたいのか?」と、今でいうとビジネスパーソンになりたいのか?っていう質問をされたわけですね。

(トミー)なので「僕は将来自分で起業して、経営者として会社運営をしていきたいと思います」っていう話をしたわけです。早く独立して、自分がトップで自分の思う通りの企業経営をしたいっていう風に当時思ってたんでね。っていう話をしたら、 「【上司】じゃあ経営者になりたいんだよね?」 【トミー】そうです。早くなりたい!」 

で、「【上司】向いてる向いてないっていうのは誰が決めることなんだ?」と言われたわけです。 

【トミー】いや、それ自分で決めてるんじゃないですか?」 「【上司】自分はそう思ってるかもしれないけど、人から見て向いてる・向いてないっていうのと、自分から見て向いてる・向いてないっていうのはあるんだけども、向いてる・向いてないっていうのは自分でわかんない。自分はやりたいかやりたくないか。向いてる向いてないってのは人から見て人が判断するもんだと。だから今の冨塚が言ってるのは、営業の数字が上がらないから営業やりたくありませんっていう風にしか聞こえない。経営者になりたいんだったら、最大の営業マンは誰か?つまり経営者自身だと、どんな会社でも。自分で数字を最後は獲得してこないと、売り上げを立てないとダメなんだぞ。それが向いてないから、自分は数字を獲得することはやらないで、人にやらせるって言ったら、他の人たちがみんなできなかったら最後どうなるんだ?その会社は?」っていう風に言われたんですよね。


「【上司】頑張ってやるしかないだろう?そうなったら」

「【トミー】そうですね・・・」

「【上司】今も全く同じことだと思うぞ。やりたいとかやりたくないじゃなくて、それを人並み以上のぐらいのことまで、 自分が向いてないなとかやりたくないなと思うことをできなかったら、経営者なんか成れやしないよ」という風に言われましてですね。

(トミー)そりゃそうだなと思ったんで、「わかりました。じゃあ、その、やりたいとかやりたくないとか、向いてる向いてないっていうのは一旦横に置いといて、一定の平均値の数字の業績ぐらいまで上げないと、経営者として経営者になれないっちゅう話だったら、じゃあそのために頑張ろう」という風に思って、ハラダさんの言うところの覚悟を決めてですね、やったわけですよ。


適正があるかないか、向いているか向いていないかより、やるかやらないか


(ハラダ)やっぱそこですよね。ヒガキが言ってる話の、例えば自分のメンバーが適性がないっていうのも、本当に適性がないのかどうかはわかんないよね。本人がやってないだけかもしれないっていうところをちゃんと上の人は見ていかないといけないんじゃないかなと。

(ヒガキ)そうですね。僕はそこで多分覚悟が足りないってやっぱ思ってしまうことが強いので、もっとやってきなよっていう風になる、やりたくさせるみたいなコミュニケーションはすごく欠損してたんだなっていうのは感じました。


(トミー)そうだよね。だから、向いてる向いてないって誰がわかるのかって話ですよね。その時のマネージャー本人は向いてる向いてないじゃなくて、 やりたいかやりたくないかっていう言い方してましたけど、それはその通りだと思うんですね。で、向いてる向いてないって、じゃあ他人が判断っていう話もありますが、その他人、例えばヒガキが自分の部下に対して、これは向いてる・向いてないって言ってるけど、その判断自体が本当に正しいのかどうか。で、僕は向いてる向いてないっていうのはあんまないんだなと思ってるんですよ。

(ヒガキ)例えば編集能力とかね、専門的な知識に関して言えばそこはある。でも、やりたければ頑張っていろんな努力をするから、ある程度のとこまで絶対できるっていう風に、やっぱ根っから思っちゃうんですよね。実際に適性検査っていうのがあって、この人はどういう仕事に向いてるかっていう適性の度合い、っていうのは診断することはできるんですよ。


で、それは、それを参考にしながら、じゃあやってみるって言ってやってもらうわけで、その信頼の度合いをSPIとかで見て、どれだけ信頼できるかっていうのはあるんですけど、その適性に向いてない仕事をやってもらっても、人並みにできる人とできない人はやっぱりいるんです。で、人並みにできる人っていうのは、結局、自分がやりたいとか向いてるって思う仕事に就かせると、図抜けてできるんですよ。


で、「これは自分に向いてないからできません…」って。「じゃあ、何を向いてると思う?」で、「これこれこうです」と、「じゃあその仕事やるか!」って言ってやらせてみても、結局人と同じぐらいしかできないとかね、そういう人もいるわけですよ。


例えば、今のリクルートの社長やってるキタムラさんは紙(情報誌)の企画っていうのをやってて、で、将来どんどん、どんどんマネージメントの範囲を広くしてもらう、昇進・昇格していくためには、これからネットがわかんないとダメだから、ネットの企画をやっぱりやらせないとダメだろうなって思っていて、その時のネットの企画っていうのは今のリクルートホールディングの社長をやっているイデコバ君がやってたわけですけど、イデコバの役割を変えて、キタムラをその部署につけてってなった時に、彼は前向きなんで、企画という大きな話で捉えれば紙もネットも変わりはないですよねっていう中で、本人はすごく頑張ってやろうと思ってたんだけど、僕はそういう人事をしようと思った時に、「なんでわざわざイデコバ外してキタムラ?」そんな紙の適性があるやつをネットのそういうようなメディアプロデュースの中のそういう適性検査みたいなのやると、やっぱ紙のっていうか、そういう適性があって、ネットのスキルがないから、それは点数低いわけですよ当たり前に」っていう風に言われたんだけど、でも将来を見越して考えたらやっぱりそこのスキルがないとダメだし。


で、現にキタムラは人並み以上にできたわけですよ。だから向いてる向いてないというよりは、やったことがないからできるかできないかわかんないけど、頑張ってそれを1人前平均点は取ろうと思ってね。やってく人っていうのは、周りが見て適性がある、本人も適性があると思ってる仕事につけると抜けるわけです。それが人並みのこともできない人は俺はこっちの方が向いてんなって、やっぱやらしてもそこそこしかできない。美大出身の制作の人に営業をやらしてもゼロってことはないから。

(ヒガキ)確かにわかります。


(トミー)そこそこ頑張って、ちゃんと成績を上げようと思って努力してる人は一定の数字いくんですよ。で、昔、モチベーションリソースの研究をしてたヨコヤマさんっていうリクルートのフェローをやられた方が、全然営業がダメでっていう風に本人おっしゃってて。で、企画に行ってからすごく才能が花開いたみたいなことをおっしゃってたんですが。で、数字が上がんなかったんで、その人の話を聞きに行こうと思って、2ヶ月ぐらい経った時にたまたま会う機会があったんで聞いたら、ずっと俺の話を聞いて、最後に一言わかったと。


「1年間お前が一生懸命、本当に誰も負けない位数字をあげるために努力をしたと言い切って、それでも数字が上がんなかったら俺が面倒見てやる」って言われたんです。まずやれと。そっから1年目の終わりぐらいから急に売れるようになってったわけなんですけども。だからやっぱり向いてる向いてないっていう話ではないですよね。


(ヒガキ)「賭けどころ」の話にも近いのかなと思うんですけど、そのメンバーのやりたいところとか、頑張ろうと思えるところを作れなかったってのが1番の失敗要因だったかなと感じました。

(トミー)結局ね、向いてる・向いてないっていうのは、どんな能力に対して、その能力をどこまで持っていけるように本人が頑張れるのかっていう話なわけですよ。例えば、正確に物事を進める力とか、コミュニケーション能力とかさ。あとは、そうだね、スピーディに対応できる力とかさ。いくつかそういう風にね、能力を分解していくとするじゃないですか。


で、そうすると、この仕事に求められる能力っていうのは、どんな能力をどれぐらいのところまで引き上げていけば平均化するのていうね。で、当然、その向いてる向いてないじゃないんだけど、全部の力が全部10なんていう人は世の中どこにも存在しないわけだからさ、こういう風に波を打つ分布になるよね。できるところはより伸ばして、できないところは引き上げる。こういうことをしていかないといけないと思うんですよ。

(トミー)で、リクルートの時には、それが16個の力に分解されていて、5段階になってて、この1段階目の人はどうやって2段階目に引き上げんだ。みたいな、そういう話をしてたんですけど、その辺りは先日ゴールド会員向けの動画で私が詳しくお話ししておりますので、ご興味ある方はぜひゴールド会員に エントリーをしてみていただければと思います。


(トミー、ハラダ、ヒガキ)本日もありがとうございました。



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