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年上の部下とうまくやっていくポイントとは?【元リクルート役員がズバッと解説!】



マネジメント総数10,000人以上!元リクルート役員で弊社、株式会社エクスペリエンサー取締役 冨塚 優(通称:トミー)が主催する、人材育成、組織開発のナレッジが詰まったYOUTUBEチャンネル「ポケカルビジネスTV」の内容をダイジェスト版としてご紹介していきます。


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【この記事(年上の部下とうまくやっていくポイント)で書かれていること】


年上の部下とどう接したらよいか?

(ヒガキ)よろしくお願いします。今日はですね、元々メンバーマネジメント苦手なんですけど、その中でもちょっと苦手なタイプの人がいまして…

 (ヒガキ)年上の人ってマネジメントするのがすごい苦手なんですけど、どういう風にやればうまくいくかっていうのをちょっと伺いたいです。


 (トミー)日本人だね、日本人以外あんまり思わないんじゃないかな。韓国人もそうなのかもしれないけど、アングロ・サクソン(イギリス系の人々)の人ってあんまりそういう悩みないと思うんだよね。だから日本人らしいというかさ、儒教が関係あるのかな。何で苦手なの?


(ヒガキ)アドバイスをしたりとか何かをするときに、尊厳を傷つけちゃうんじゃないかなみたいな。


(トミー)尊厳を傷つける。すごいなそれ・・・尊厳を傷けるようなこと言っちゃったりするの?


(ヒガキ)言わないです(笑)、自分が多分そうなんだから何だと思うんですけど・・・


(トミー)もう答え出ちゃったね、今日はね~。 下から言われたくないと!どうすんのじゃあ?年下のマネージャーにマネージメントされたことあるの?


 (ヒガキ)ない…ですね、はい。


(トミー)なるほどね。それは尊厳を傷つけないように、結局言いたいことが言えないから大変だってこと?


 (ヒガキ)すごく回りくどくなってしまうっていうのがやっぱりあって、うまく伝わらないなと。で、結局成果はでない。うまく指導ができないっていうジレンマの中、「う~ん」っていう風になってしまうってのはやっぱあります。


(トミー)歳って何に関係あるの?


(ヒガキ)いや、ないっす。


(トミー)ないのに、なんでそういう風に(うまく指導)できないの。


(ヒガキ)そうですね・・・やっぱり学生時代とかにある先輩みたいなのがある。


(トミー)ヒガキだって中途で入ってきたわけじゃないか、前職もね。その時って、年齢という問題なのか、キャリアの長さという問題なのか、どっち?


年齢とキャリア、野球界の場合・・・

(ヒガキ) 両方ありますけど、僕の中での苦手は、年齢の方が強いです。


(トミー)例えばね、プロ野球で言えば高卒の選手、大卒の選手、社会人の選手っているわけじゃない。そうすると、逆転することってのはよくあるわけで。例えば自分が3年生で1年生だった高校野球部のやつは、自分は大学行って、彼が高校出ですよ。4年間経ってプロに入ってみると、後輩の方が年下だけど、プロ野球選手としてキャリアは長いわけですよ、先輩じゃないですか。っていうような場合はどうなの?


(ヒガキ)確かにそうですね。そうなるともう、キャリアの方が優先高くなる?


(トミー)野球はね年次なんだよ。 なんで、プロ野球に入ってどうだっていうことよりも、やっぱり高校時代に同期だったのが先輩だったっていうのはプロになっても、その関係ってのは結構継続されてる。だから、年齢というのはヒガキが言ってるのと同じ話だけど。


マネージャー2年目 まさかの配置

(トミー)実は、僕もそういう体験をしてるんですよ。それはマネージャーになった2年目の時に、自分が課長だったグループと、隣の先輩がマネージャーやってたグループが合併したんです。2年目にはその時に僕がマネージャーをやれっていう風に言われたんで、隣の課のマネージャーさんは三つ上の先輩だったんだけど、メンバーになったんで。そっちのグループには他にも、自分より1個上の先輩がいたわけですよ。あと同期が結構いたりとかっていう中で、最初、それはやりにくいよね。


グループに先輩の課長が下に入ってくるんだけど、でもその課長さんっていうのは、違う部門から異動してきて、最初僕と一緒にプレーヤーでやってたわけで、「冨塚、色々教えてくれよ」っていう感じで、すごく降りてきてくれて、色々教わりたいからっていうようなタイプの人だった。


だから、その後2人とも課長になったんだけれども、業績を出してるものが認められてるっていうのが自分もわかってたから、彼も「いやそんな年齢なんか気にすんなよ」って言ってくれて、一緒になったていうのがあってね。で、もう1人いる先輩もすごい優しい先輩だったから、2人とも「歳なんか関係なく、気にしないで言うことあったら言ってくれよ」こういう感じだったわけ。


でも、やっぱり気になるわけですよ。僕は体育会の育ちの人間だったから特に先輩っていうのはさ、意識するタイプの人だから、僕は奥歯に物が挟まった言い方になるんだよね。どうしても気遣うから。でさ、1年経ってその次の年から目標をいってたんだけど、その翌年に非常に厳しい状態になったわけですよ。


その時によくこのビジネス TV で出てくる部長に今言われたわけよ。一緒になった先輩2人からね、俺(部長)は言われたと。「冨塚がすごい気遣って、何かやりにくそうだ。それは自分たちに何か責任があるんじゃないか、どうですかね?」っていうことを言ってきたぞ。なんで気遣うの?って言われたから、「いやそれは先輩ですから」「それって本当の意味で気遣ってないんじゃないか」って言われたわけですよ。


年齢とマネージャーの役割

(トミー) 何かっていったら、「その2人はね、色々言って欲しいって思ってるのに、お前がはっきり言わないってことは、それは失礼にに値するよ。年齢ってのは関係ないんだよと。ビジネスには」「同僚としてね、一緒にやっていく。そりゃマネジメントしては、部下っていうような扱いになるかもしれないけど一緒のチームメイトでしょ」


そのときにすごく認識をしたんだけど、「役割なんだとマネージャーっていうのは」ということも併せて言われたわけですよ。「一生お前がその2人の上司であるかどうかわかんないし、またねその彼と俺が入れ替わるかもしれない。そのときは君がメンバーになるわけだよね。役割なんだから役割を演じなきゃ駄目だ。何か勘違いしてんじゃないか」言われたのは三つだよね。

 (トミー) 一つは役割なんだから役割を演じろと。年齢というのは関係なくて、あなたは役者としてね、その役をちゃんとやり遂げなさいと。そこには年齢ではなくて、役割なんだってことが一つね。

 (トミー) 二つ目は、相手に対して失礼だよねと。なぜかっていうと、その遠慮があるっていうこと自体が、相手側からすると遠慮されたくないっていう風に思ってるのに、その遠慮している・言ってくれないっていうことは、彼・彼女たちに対して失礼だよね。というようなことが二つ目ですよ。

 (トミー) 三つ目は、プロ意識に欠けてるねって話。それはあなたの感情だよね。年上の人だからって思ってるのは冨塚個人の感情の問題だよね。セールスのマネージャーとして一流のセールスマネージャーっていうのは、与えられている資源を最大限に活用して、最大のパフォーマンスを出すっていうことが、あなたの役割でしょと。それがプロでしょう。にもかかわらず、年齢っていうのはそこの構成要素には何も関係ないはずなのに、個人的な、そういう思いが入ってしまって、最大限のパフォーマンスを出せないっていうのは、そうじゃないよね、この三つ言われたわけですよ。


それはもう大変失礼だなって僕思ったわけです。なので、改めてお2人とはミーティングを持って、「今まで正直、少し遠慮してた部分があると思いますけど、今後は役割だと思うし自分もプロになりたいんで、はっきり言わせていただきます」っていうことで、それ以来普通に言うようになったわけよ。


それ以来、年上の方が自分の配下のメンバーになるってことは結構よくあるわけですよ。それをどんどんどんどんマネージャーとして守備範囲が広くなる。課長から部長になって、事業部長になってみたいな感じになっていけば、当然そのマネジメントする人数が増えるわけだから、年齢が上の人っていうのも入ってくるわけですよ。それがあったから、僕は役割とかプロという意味合いで、普通に接しようという風に決めていたので、そこから悩むことはない。ただし、気をつけなきゃいけないことがあって、さっき言ったように、役割なんだよ。


役割だから、その役割から外れた場では、上司部下とかではないわけですよ。ここを結構勘違いしてるやつがいるなっていう風に端で見てて思ったんだけど。


年上のメンバーたちにトミーさんが伝えたこと

 (トミー) これどういうことを言っているかっていうと、例えば、リクルートライフスタイルっていう会社の社長をやってたわけですよ。その時は、直接的なマネジメントをしている中に、年上の人っていうのは、直接マネジメントにはいなかった。その部長を介してその下に先輩という方がいるんだけど、いわゆるボードメンバーっていう中は、自分が一番上の年齢でした。


これ が、リクルートマーケティングパートナーズっていう会社に変わった時には、ボードメンバーの内、年下は2人で先輩が4人いたわけですよ。これさっき言ったように、役割だから、まず1人1人とミーティングを持った時に、「先輩だという認識はもちろんしていますし、今までお世話になっていた部分もあるので人生の先輩としては尊敬もします。ただし、この業務に関してということでは、私が事業部長で、皆さんはその配下のメンバーということになるんで、そのあたりはぜひよろしくお願いしたいと。自分は思ったこともちゃんと言うので、皆さんもそこはということは言ってください。ただし、そのマネジメントと言ってもね、今まで冨塚って呼んでたのを、急にね、冨塚さんという風に呼ぶっていうのは、僕自身も違和感があるから、読み方に関してはもう今までのままで結構です。逆に、役職があるからさん付けて呼びたいんだっていう風に言っていただいた方もいますけど、これは僕のお願いとしてやめてほしい」という言い方をして、それやめてくださいという風に言いました。


ただどうしても嫌だっていう人が1人いたんで、それはご自由にしてくださいっていう話です。そういう話は他のメンバーにも、僕は言う訳ですよ。皆さんと話をした上で、もう呼び捨てでしてほしいって言われたし、それでも嫌だという方は、さん付けても結構ですけどという話でしたけどね。ということが一つ。


ONとOFF

(トミー)もう一つすごく重要なことは、オンっていうのは、ビジネス上なわけですよ。オフっていうのは、例えば、みんなでね、懇親兼ねてゴルフに行こうよとかね、飲み行こうよっていったときは、役職とか関係ないわけですよ。先輩なんですよ。人生の。なので、実際に今でもそうだけど、当時のね、先輩3人と俺とでゴルフ旅行とか行くわけよ。で、その時は、まず旅のしおり作りは全部俺がやるわけ、プランニング全部ね。


飛行機とか宿とかさ、ゴルフ場の手配とかレンタカー借りて運転するのも全部俺だし、みたいなことは普通にやるわけですよ。そこはオンオフをちゃんと分けなきゃ駄目だよ。会社で役職が上だから、先輩後輩関係ないよねと。でもゴルフするときは、会社関係ないわけだからっていうことだよね。そういうのをちゃんと相手の人たちにも理解をしてもらって、自分はちゃんと謙遜すべきところは謙遜するというような接し方をするってことはすごく重要だと思います。

(ヒガキ)今回のお話をお伺いして、そもそもやっぱり僕の中で役割じゃなく、偉いが入ってるなっていうのをすごい感じました。偉いって思ってるからこそ、年長の方に対し、偉い立場になっちゃうのはやりづらいなとか、そういったところとプロ意識っていう観点で、マネジメントでチームをやりくりするっていうところが弱いと、自分の感情も流されてしまうなっていうのをすごい感じましたので、ちょっとそこを意識して…


(トミー)ヒガキはやっぱりマネージャーを偉いと思うんだよなあ。


(ヒガキ)そうですね。


(トミー)いつになったら消えるのかな・・・


(ヒガキ)頑張ります。はい。本日もいろいろと勉強させていただきました。


本日の学び

(ヒガキ)今回の動画、皆さんいかがだったでしょうか?学生時代の先輩は絶対という意識が抜けてないせいか、遠慮してしまうなと思ってましたが、今回もたくさん気づきをいただきました。


年上の部下とうまくやっていくポイントに関しての本日のヒガキの学びです。


①遠慮することは相手に失礼

変に気を使われると、嫌な気持ちになりますし、疎外感を感じますよね。チームの兄貴分姉貴分として助けてもらいたい、そういう気持ちをきちんとぶつけるようにしたいです。


 ②年上に遠慮するのは、個人の感情が優先されているから

確かに業績達成やチームのやりくりに目がいってないで、自分の感情を優先してしまっていたなと感じました。プロ意識を持ちたいと思います。


③業務上の上下関係と私生活の上下関係は別

あくまで業務上の役割としての上下関係であり、年長者を敬わないということではないということですね。これ、本当にすっきりしました。


年上の人へのマネジメントって苦手という方も多いかなと思っていますが、いかがだったでしょうか?



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