top of page

当事者意識を持った主体性あるメンバーを育てるには?元リクルート役員のマネジメントQ&A


マネジメント総数10,000人以上!元リクルート役員で弊社、株式会社エクスペリエンサー取締役 冨塚 優(通称:トミー)が主催する、人材育成、組織開発のナレッジが詰まったYOUTUBEチャンネル「ポケカルビジネスTV」の内容をダイジェスト版としてご紹介していきます。


弊社の組織人事に関わる課題解決サービスについては、こちらより

 

【この記事(当事者意識を持った主体性あるメンバーを育てるには?)で書かれていること】


当事者意識についての悩み

(ヒガキ)本日も視聴者の方から質問が来ています。当事者意識についてのお悩みを2人からいただきました。

(ヒガキ)お一人からは、グループ企業との共同プロジェクトにて、相手方の担当者に当事者意識がなく、結果として当初の予定通りの組織体制がうまくいかず、案件に取り組むことができなかった。相手方に当事者意識を持って取り組んでもらうにはどのような方法があるのでしょうか?というものでした。


もう一名からは、中途入社の私より、勤続10年以上も同じ部署の先輩がやる気がなく、無責任です。課長から指導していただいても変わる気配はなく、先輩たちの担当を引き継ぐと適当な引継ぎなので悲惨な目にあっています。やる気のない無責任な人との働き方について教えていただきたいです。


…というものでした。お二人の悩みに共通して、相手方に当事者意識や責任感がないといったことに対して悩んでいらっしゃいました。いかがですか?


当事者意識は、持ってもらえるものなのか?


(トミー)いかがですか!?(笑)ずいぶんまるっとした投げ方ですね。リクルート時代はですね、社内でよく圧倒的な当事者意識という言葉があってですね、当事者意識を持たないといけないと、当事者意識を持ってる人がやっぱり仕事ができるし、仕事が回ってくるっていうですね、そんなような話があったわけですね。


よくその場でもですね話題になってたのは圧倒的な当事者意識を持ってもらうにはどうすればいいんだろうか?という話なんですよ。まさに今日のご質問と同じ話だと思うんですけれども、どうすればいいですか?


(ヒガキ)ええ~・・・背景とか目的とかを伝えて自分事として意識してもらうみたいなところをアプローチとしてはやってしまうかなっていう風に思います。


(トミー)やってしまうかなと。はぁ~。じゃあヒガキくんは、圧倒的な当事者意識持ってますか?


(ヒガキ)えぇ~・・・自分では持ってるつもりですけど、傍から見たら・・・違うのかな?とは思います。


(トミー)あ、違うんですか!?(笑)


(ヒガキ)いや・・・

(トミー)リクルート時代にその話をしていた時に、どうすれば当事者意識を持ってもらえるのかというと、結論から言うとですね、そりゃ無理だと。持ってない人に持ってもらうこと自体は無理なんじゃないの?という話がよく言われてましてですね、じゃあどういう風にすると圧倒的な当事者意識を持ってる人が生まれてくるのかって話なんです。教えるの無理だよねと。そうするともともと当事者意識が高い人間を採用するのか?と、そういう理屈になるわけですよ。当事者意識が高い人を採用してくれば、リクルートの中でも当事者意識を持ってやってくれるんじゃないかという。じゃあ、どうやって当事者意識を持ってる人を採用してくるのかというと、面接で聞くしかないですね。


新卒の採用であれば学生時代にどういうような当事者意識をもってどのようなことに取り組んできたのか?というようなことを聞くことによって、彼・彼女は当事者意識があるねとか高いねみたいなことを見分ける。ということじゃないかとまあそういう話なんですよ。

(トミー)会社の中で当事者意識が高いって言われてる人は育てることができないのか?っていうと、先ほど言ったように難しいよねという話なんですけど、当事者意識が高い人たちを分析すると、どういうような共通点があるのかというと、一番よく言われていた言葉は「浮き玉を頼まれてもいないのに拾う」ということ。浮き玉ってわかりますか?どういうことですか?


(ヒガキ)その、明確に担当者が決まっていない事柄ですよね?


(トミー)うん。「これって誰がやるの?」と言ってですね、「これ私のミッションじゃありません」「これ僕のミッションじゃありません」と言って、ミッションにない、でもやった方がいい、もしくはやらなければいけないことという事柄が出来た時に自ら手を挙げて「はい!じゃあそれ私がやります」っていう風に言ってくれるかどうかってことなんですよね。


そこはやはり、暇な人はいないんで、誰もが自分が決められているミッションで結構手一杯の中で、自ら進んでそれをやりますわ!という風に言ってくれる人ってことですよね。ただ、意欲だけ高くて能力もキャパシティもないのに手あげられても「気持ちはうれしいけど、ちょっと・・・」って話になるわけですけども。


もしくは「これ誰がやるんだよ」って言う前に浮いてしまってる球を察知して、自分でやろうということで勝手にやってくれている。で、後になって初めて「あっ、この玉浮いてたんだけど、誰がやってるの?お、ヒガキやってんだ!」そういう風に頼まれてもないけどやってくれるような人ってこんなような人ですよね。


じゃあ採用でしか解決することができないのか?と難しいよねという風に言ってたわけですけど、まあ私なりには一つだけ方法があるんじゃないかなって言う風に思ってましてですね、これはあの、教えてできるとかいう類のものではないんですよ。


当事者意識が無い人に対して、自分はどうあるべきか?

(トミー)ただ、一個だけ方法があるとすると、当事者意識が高い人を見て、「私もああいう風になりたい」と思ってくれる人が現れてくれるとですね、それは、ベース意欲の問題なんだよこれ。努力というよりも。なので、意欲があっても物理的に難しいっていうこともまあ多いわけですけど、少なくとも意欲がないと始まらないんで、意欲はあるんだけど手があげられないっていう状態の人も多いかと思いますが、先輩を見て「かっこいいな、自分もああいう風になりたいな」と言う風に思ってもらえると、その時に意欲がなかった人もだんだん意欲が出てくるようになるという、そういうことなんです。


そういった意味では、当事者意識が無いよねっていう風に言ってる方が、すごく当事者意識をもってやってる姿をみて「いや、なんか恥ずかしいな」とか「恥ずかしいな、後輩にそういう風にさせちゃって」とか、「私もやんなきゃいけないね」とか「あ~ああいう先輩になったらかっこいいな」と思って、他の人が同じような意識をもってやってくれるとか、そういう感じかなと思うんです。

(トミー)間違っても、「当事者意識を持てえええヒガキ!!!」って言って「ハイ!」って言われても、当事者意識を持ってくれって言って「はいわかりました」って思ってくれたらこんな楽なことはないんですけど、現実はそんなに楽な話じゃないということなんですよ。わかりますか?


(ヒガキ)はい!


そもそもモチベーションを高めるには?


(トミー)今回のご相談っていうのは、この当事者意識と同時にですね、モチベーションを高めるってこともニアリーイコールかなって思ってまして、どうすると人はやる気をもって物事に取り組んでくれるのかという話なんですね。これはモチベーションです。これはまたどこかの機会で詳しくお話をしたいと思うんですけど、どうすると人のモチベーションを高めることができるのかということです。わかりますか?


(ヒガキ)やる気スイッチを押す。


(トミー)だからその、人は・・・どこにやる気スイッチがあるんですか?どっかで聞いたようなフレーズでしたね?


(ヒガキ)観察するんですかね?


(トミー)モチベーションリソースの話をしましたか?


(ヒガキ)過去ですか?まだだと思います。


(トミー)まだしてませんか。じゃあどこかで一旦お話しましょう。人にはやっぱりモチベーションリソースってものがあってですね、そのやる気スイッチを押すっていうのは今笑いましたけど、実際は本当にその部分を押すって話なんですよ。それが人から押されるケースもあれば、自分でですね押すケースもあると。違う言い方をするとセルフモーターを回すって言い方なんかもしますけども、やっぱり自分で自分をコントロールしながら、活動できていくようになった方がそれは非常に伸びる余地もあるんじゃないかなって僕は思います。


(ヒガキ)当事者意識について色々と勉強になったんですけど、マネージャーとして「当事者意識がない」「責任感がない」っていう風に思ってしまいがちだなという風に思うんですけど、そういった時に今回で言うと当事者意識はなかなか作るのは難しいっていうお話だったと・・・


(トミー)教え込むのは難しいですよ。


(ヒガキ)っていう風になった時ってもう諦めるって選択肢になるんですか?


(トミー)諦める・・・うんまあ、諦めるのは簡単なんですよ。それよりも当事者意識を持ってくれてる人に仕事をお願いしていくっていう方はまあ簡単ですけど、当事者意識が自分以外誰も持ってなかったらどうするんだ?っていうそういう話になっちゃうわけですよね


どうすれば気づいてもらえるかを考える

(トミー)なので、当事者意識を1人でも多くの人に持ってもらえるように当事者意識をもって、事にあたるという事が「かっこいいよね」「やってみたいよね」っていう風にどうやって思ってもらうのか?っていうのを考えていくしかないかなあと思いますね、それはね。語っていくしかないんですかね。「そういう意識で仕事をやってると仕事ってのは面白くなってくるよ」とか「自己成長ってのを感じられるようになってくるよ」っていうようなことを語るってことじゃないですかね?


まあそれでも難しかったら諦めるという話かもしれないですけど。ただまあ、当事者意識も責任感も同じようなもんだと思うんですけど、繰り返しますけど「持ってくれ」といくら言っても持ってくれませんねそれは。「人間は変化を好む動物ですか?好まない動物ですか?」っていう質問をしたのと同じような類の話です、これは。変化は好む動物なんだけど、人から変われと言われると人間は嫌だというふうに思う動物でもあるんで、自らが変わりたい、当事者意識を持ちたい、責任感を持ちたいっていう風に思うということを、どういう風にすればさせることができるか?っていうことを考えるってことだと思います。


(ヒガキ)ありがとうございます。何でできないのていうネガティブな見方をし続けている限りはそういった行動ができないなっていう風に思ったので・・・


(トミー)何でできないの?って思うことはいいですよ。じゃあどういう風にするとそれを思ってもらえるんですかっていうのをやっぱり問い続けるしかないんじゃないですか?

(トミー)僕の中での解っていうのは、教え込むことはできないので、それを自分からそうなりたいっていう風に思わせるためには、自分をどう変えていくのか?変えてどう表現するのかとか、それをどう演出するのかっていうそういうことだっていう風に言ってます。


(ヒガキ)ありがとうございました!


●実際の動画はこちら

●ポケカルビジネスTV YOUTUBEチャンネルはこちら


●人材育成・組織課題の解決支援を行う株式会社エクスペリエンサーは元リクルート役員冨塚と、同じくリクルート出身の富樫とで共同創業をした会社です。

人材育成は体験に軸足を置いた研修が特長。組織課題の解決は、各企業のありたい姿の実現に寄り添い、現状とのGAPを埋める課題解決策の実行を支援いたします。何かしらの人と組織にまつわる課題の解決をお考えの企業様は、是非お気軽にお問合せください。

Experiencer




コメント


bottom of page