マネジメント総数10,000人以上!元リクルート役員で弊社、株式会社エクスペリエンサー取締役 冨塚 優(通称:トミー)が主催する、人材育成、組織開発のナレッジが詰まったYOUTUBEチャンネル「ポケカルビジネスTV」の内容をダイジェスト版としてご紹介していきます。
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【この記事(仕事をサボっている部下を持つ管理職必見!サボるの定義とは?)で書かれていること】
お悩み相談 サボるメンバーがいる管理職
(ヒガキ)サボるメンバーがいるっていう管理職の友達がいたんですけど、そういったときにどういう対処をしたらいいでしょうか?サボるって困ると思うんですけど・・・
(トミー)なんで?
(ヒガキ)!?
(ヒガキ)ちゃんと仕事してよというか・・・
(トミー)ちゃんと仕事してればあと何してもいいんじゃない?
(ヒガキ)・・・そそそうですね・・・そっか。
(トミー)はい、どうもありがとうございましたー!
(ヒガキ)ちょっと待ってください(笑)
(トミー)そもそもさ、サボるってどういう意味だよ?
「サボっている」はどういう状態か?正しく捉える
(ヒガキ)例えば、仕事の時間でお茶とかして仕事してないイメージ。本来仕事するべき時間に関係ないことをやって時間を潰す。
(トミー)時間を潰すことなの?サボるって。サボタージュでしょ。サボタージュってどういう意味ですか?
(ヒガキ)サボタージュとは・・・①労働争議の戦術としての怠業②怠けることという意味。みたいですね。
(トミー)日本語で言うと、怠惰だよ。サボる=怠けるということですよ。じゃあ会社にいたらサボってなくて、喫茶店に入ってたらサボってるのか?ってことですよ。お前の話は、喫茶店にいたらサボってて、会社にいたらサボってないって聞こえんだけど、誰かの目があるところにいればサボってなくて、誰かの目がない所に行ったらサボってんの?っていうのと一緒で、だったら営業マンなんて「いってきまーす」って出て、お客さんのところ行って「ただいまー」って帰ってくる。この間は何やってんだかわかんないんだから、全部サボってかもしんないじゃん。
(ヒガキ)そうですね…
(トミー)で、今コロナ渦で在宅勤務です。それもWEBカメラでずっと監視してないと働いてないかもしれない。PCを前にして監視カメラでやってれば働いてるのか?サボってないのか?Netflixで映画を見てるかもしれない。
(トミー)会社に行ってボケーッとしてるとか、仕事してるフリしてる人の方がよっぽど俺はサボってんじゃないのと思っちゃうワケ。結果出してくれりゃいいわけでしょ?業績上げてよって話なんだよ。
(トミー)サボって困るって言ってる君の友人はサボるってのは何してっから困ってるの?働かないから困ってんだったらそれはサボってるって話じゃない。怠惰でなんにも仕事してくんないっていう。
(ヒガキ)困ってるとかってよりは仕事をしてない時間、どっかで誰かがお茶してるの見たとかそういうの聞いて、感情的に怒ってるっていう方が近い。
(トミー)お茶してるのが何で悪いの?仕事のネタ拾いをしてるかもしんない。
(ヒガキ)そうですよね。そういう風に見えちゃうってだけですね。
(トミー)次のアポまで空いた時間があってその間何するんですかっていった時に、次の会社の準備をしようとかどういうストーリーで話するかイメージしようという時に喫茶店に入ってお茶飲みながら考えるのがなんで「サボる」になるの?
(トミー)俺はよくゲームセンター行ったりもしてたけどね。
(ヒガキ)それはサボりですか!?
最も成果に繋がる時間の使い方を考えること
(トミー)リフレッシュです。成果あがってんだもん俺。業績上がってんだからいいじゃん。
(ヒガキ)時間のうまい使い方ってことですかね。
(トミー)自分の中の時間の使い方なわけであって、ゲームセンター行ってゲームしてることで「よっしゃ、次また頑張ろう!」っていう気持ちの入れ替えタイム。それなんでダメなの?
9時から18時までが就業時間で、この間の時間というのは一切仕事以外のことをしてはいけませんっていう風に決まってますか?決まってませんか?ということ。それと、9時から18時までの間ずっと仕事してますっていう人で成果が50%しか上がってない人と、この時間の中、適当に喫茶店行ったり、ゲームセンター行ったり、デパート行って買い物したりとかしてるんだけど、150%の達成してる人、どっちがいいんだよ。
(ヒガキ)圧倒的に後者ですね。
(トミー)これ多分会社によって違うこと言うと思うけどね。マネージメントの質の問題があるからね。100%やってって言ってんのにやんない奴の方がサボってんじゃんっていうような概念の問題ですかね、これはね。時間の概念がこの国の法律で縛られてるところがあるから、これは人によって違うっていうところが、俺は結構問題だと思うんだけど。
極論すると、別に時間なんかどうでもいいじゃん。もっと言うと、少ない時間で高い成果を残せるほうがいいに決まってるんだから、後の時間をどう使おうと自由じゃん。サボってるっていう風に見えるのかもしれないけど、「僕にとっては気分転換の時間で次に集中する時間なんだ」ということであれば、別にどう使ってもいいでしょ?
(ヒガキ)例えば、見え方みたいなのがあるじゃないですか。他のメンバーが「業績上げてるのかもしれないけど、あいつサボってるから、業績上がってないけど、サボってもいいや」みたいなマインドになるとか。
(トミー)なんないよ。なんでなるんだよ。事実、だって業績上がってんじゃん「俺は業績上げてるからこういう風にやってるんだよ」そもそも「あいつサボってるから俺もサボっていいや」って何でそういう風になるの?
(ヒガキ)そうですね。確かに。全然関係ない話ですね…
(トミー)まあヒガキみたいな奴はサボる度胸もないな(笑)
(ヒガキ)そうっすね。僕はサボる・・・うん・・・
(トミー)サボらなければまじめか?っていうね。
(ヒガキ)それはすごい思います。長時間労働したら頑張ってるのかっていうのと近しい。
労働時間とは?拘束時間とは?
(トミー)ちなみに、俺だって労働時間としてカウントしてない時間、例えば寝る前に「明日…会議で何話そうか」と考えてるのって働いてるの働いてないのどっち?
(ヒガキ)労働時間には含まないんですけど…
(トミー)なんで労働時間に含まない?仕事をしてる時間が労働時間だとしたら、何を以て「仕事してる」になる?
じゃあ出張で新大阪往復、今日日帰りしますと、電車に乗ってる時間寝てたらこれ、労働時間?労働時間じゃない?
(ヒガキ)労働時間じゃない。
(トミー)拘束時間と労働時間っていう問題があるわけでしょ。だったら寝る前にベッドの中で30分明日は何喋ろうかって考えてる時間って、労働時間?拘束時間?休憩時間?
(ヒガキ)労働時間ですね。
(トミー)ってことになるんだよ。本来的には。労働時間として認識させるかどうかって問題はあるんだけど、日本の法律含めてさ、資本家と労働者みたいな関係性で考えられてるような感じがするわけ、俺には。働かせて搾取している。
(トミー)なので、資本家から労働者を守るという意味においての法律っぽいわけですよ。実態、ワーカーではない人たち、ホワイトカラーとか昔よくしてたけどさ、ホワイトカラーの人の労働時間って一体なんなんですよみたいな。だからみなし時間みたいなものができてさ、裁量労働制。だとしたらその中で拘束時間・労働時間この関係って一体なんなのよ。
(トミー)結論から言うと、ちゃんとやるべき期待値のところを超えてくれてれば別に何やってもいい。それが、期待値まで達してもないのに、人からサボってるって言われるような行為をしてるやつっていうのは、言語道断だよ。
課長時代に自分のメンバーは目標達成したら、達成した翌日一緒にサウナ連れていくとかね。「みんなが働いてんのにこうやってサウナ入るのいいだろ?」って。
(ヒガキ)すごいですね。
(トミー)「来クオーターもよろしく!またサウナ入りに行こうよ」って。その時間っていうのは、じゃあどういう時間になると思いますか?
(ヒガキ)はあ~・・・・・・。サボるっていう言葉に踊らされていた気がします。勝手にサボっちゃいけないだろうみたいなイメージが強かった。
(トミー)いや、サボっちゃいけないんだよ。サボっちゃいけないに決まってるじゃん。怠惰に働くなって意味なんだからさ。全然わかってないね~
(ヒガキ)すいません・・・
(トミー)勤勉に働いてほしいですよ。メリハリだっつってるだけで、ちゃんと期待値を超えるところまで勤勉にガーッと働いてくれよ、それ以降は何やってもいいすよ。となるわけよ。
(トミー)基本はさ、その次に向けての仕込みをするっていう時間に使うわけだよ。でも、寝る前30分考えてるのが労働時間じゃなければ、9時から17時の間までに百貨店行って買い物するっていう時間が30分あったら相殺じゃん。
だって百貨店は夜いけないじゃん。でも、そんなのいちいちつけてると面倒くさいからトータルでまるっとしてる人が多いわけでしょ。まあこれ俺の考え方だからね、あくまでも。
(トミー)営業っていうのは数字で表しやすい仕事だから、それが見えて次の仕込みもやるっていう中で、自分の好きなことに時間を使う。洋服見に行ったりとか、買い物したりってこともあるし、ただ、なんていうのかねぇ…
全く違う側面で言えば「あーもうやってらんねーや!って、もやもやをずっと抱えるより、一気に発散しちまえ!」みたいな時に一回、朝いってきますって言って、上野行ってね、ガーラ湯沢(スキー場)に行って、レンタル屋いってスーツ脱いで、ガンガン滑って。で、昼は一応お客さんから連絡ないかを確認。当時携帯なんか無いからさ。で、またガンガン滑って、17時くらいになって「連絡ないですか?」「ないです!」ってなって、また今度上野まで行って、19時過ぎに帰ってきて、会社に電話して「じゃあ帰りまーす、直帰しまーす」ってのがあったりしたよ。
(ヒガキ)すーーーーご!ハーーーーーー
(トミー)まあでも、営業以外だとそんな時間はなかったかな…
業務時間のセルフマネジメント
(トミー)事業長になった後に、「出張ばっかりいってる」ってよく上司が言ってて、出張=遊びだっていう風に思われてると分かった時に、「なるほど、言ってる人たちは出張は遊びだったんだな」って思って。俺は移動時間含めて向こう行って色んなところ回ったりっていうのは、じゃらんの事業にとっての勉強であり、お客さんと関係性を作ったりとか、その後色んな街を見るっていうのは、知識を得るとかさ、そういう意味だったんだけど他の人たちは出張行くと、自分たちは遊んでるっていう風に思って過ごしてたから、だから俺が出張行くと「何遊びに行ってるんだよ」って言うんだなって。
(ヒガキ)確かに、観光しに行ってるって思ってる。
(トミー)自分たちは観光してた。俺は仕事をしてたんだけどさ、だから言うんだよ。沖縄行ってきますって言ったときに、「ちょちょちょちょ」って上司に呼ばれてね「鞄の中見せてみろ。海パン入ってないな?」「何を言ってんですか・・・日帰りで行くんですよ、沖縄、今から・・・」みたいなね。彼は多分、海パン入れて沖縄行ってたんですよ。大体自分が悪い事やってる人は自分を基準に考えるからそう思うんだよね。
(ヒガキ)働ける時間の話がまさにそうですね。今の話も、自分が出張中も考えたりとか、学びにいって働いてる時間だから。
(トミー)あとはね、セルフモチベーションマネジメントが出来てる人っていうのは、ビジネスパーソンとして僕は結構優秀な人が多いと思ってるわけ。
(トミー)そういう風な意味で言えば、時間を使ってどうやって自分のモチベーションマネジメントをするか?ってことなんだよ。人からモチベーションをモチベされて自分が行動するんじゃなくて、自分で自分のセルフモーター回して頑張っていくという時に限られた時間をどう使うかによって自分のやる気をコントロールする。
優秀な人たちってみんなそうしてるなという風に見えたんで、なんでメンバーにサウナ連れて行ってあげてるのも、「(メンバー)達成すればそうやって時間使っていいんだな」「(トミー)その代わりいかなかったら大変だよ?」ということだし、時間の使い方だって人に4の5の言われたくないし、言われたくないからちゃんとやることをやる。
期待値以上の成果を上げてれば別に何やってもいいじゃん。っていう風に思って自分の時間をマネジメントしていくという話。「サボってて困る」っていう人には、時間の使い方の問題だから「そういうことをできるようになったらいいよ」って言うそういう話。「サボってるってまだ言われてるうちはダメだお前」だよと。
できる人はサボっててもサボってるって言われない。良いこと言ったね今ね。
(ヒガキ)本日も色々と学ばせていただきました。ありがとうございました。
本日の学び
①サボる=やるべきことをやっていない状態
オフィスにいるからサボっていない、喫茶店にいるからサボっているっていうわけではなく、やるべきことをやっているか、成果を上げているかが大切。
②メリハリを付けて働く。
休憩やストレス発散をすることで次の仕事での成果が上がる。客観的にサボっているように見えることでも、その人にとっては大切なリフレッシュタイムということも。どう時間を使えば成果を上げることができるかを考えることも大切ですね。
③労働か労働じゃないか?は意識・行動の問題。
出張を遊びにするのか勉強やクライアントとの関係づくりにするのか、移動の時間で寝るのか資料を読み込むのか、ただの拘束時間になるのかキチンと労働時間になるのか、自分の意識と行動で変わるということですね。リフレッシュタイムは労働時間外ですので、注意です!
こうしてみるとサボっているのかリフレッシュなのか働いているふりなのか本気なのか客観的な判断は難しいですよね。だからこそやるべきことをやっているかが肝になってくるのだと思います。ごちゃごちゃ言われたくないなら成果を出せ、昔言われたのを思い出しました。ほんと「デキる人はサボっててもサボってるって言われない」ですね。
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