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マネージャーは偉いのか?弱みを見せていいのか?マネージャーの役割定義を元リクルート役員がズバッと解説!


マネージャーの役割


マネジメント総数10,000人以上!元リクルート役員で弊社、株式会社エクスペリエンサー取締役 冨塚 優(通称:トミー)が主催する、人材育成、組織開発のナレッジが詰まったYOUTUBEチャンネル「ポケカルビジネスTV」の内容をダイジェスト版としてご紹介していきます。


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【この記事(マネージャーは偉いのか?弱みを見せていいのか?)で書かれていること】



<本日のお悩み>マネージャーは偉いのか?弱みを見せていいのか?

マネージャーって偉いの?

(ヒガキ)はい、お願いしまーす!マネージャーって偉いと思っていないか?って質問をいただきました。マネージャーって個人的には偉い人と思ってなくて、役割だと思っているんですけども、指導するうえで、偉いわけではないけれど、上のポジションだという認識は持っちゃっているんですけど、そこら辺はいかがですか?


偉いと思ってるでしょ

(トミー)え、偉いと思ってるでしょ、ヒガキは。


(ヒガキ)思って…ま…?


(トミー)思ってませんとか言ってるけど、そう思ってるようにしか見えないよ!(笑)


(ヒガキ)ホントですか?先輩みたいな年上なんでみたいなところはあるかもしれないですけど…。


(トミー)年齢も年次も関係ないわけですよ。ヒガキが言ったように、まさに役割だと思うんで。

僕はずっとリクルートにいましたけど、リクルートで言えば、座席の値段っていうのがある。


リクルートでは役割を「座席の値段」という


このレイヤーの人はグレードが○○だと

(トミー)このレイヤーの人はグレードが〇〇だと、年収いくらみたいにベースがなっていて、査定によっては金額がアップダウンするわけだけどさ、マネージャーじゃない人・マネージメントやってない人でも、プレイヤーとしてその椅子の値段より高い値段の椅子に座ってる人もいれば、マネージメントしてるから給料が高いというわけではないのです。年次もそう。自分より年上のメンバーがいることもあれば、年次が高くて年上の人っていうことだってあるわけですよ。それはあくまでも役割だと僕は思っている。


そもそもそんな言葉を使う事自体が現代にふさわしくないよね。昭和の時代は「マネージャーは偉いよ」みたいなそんなようなことはあったかもしれないけど、時を経ていけば行くほど偉い・偉くないという話ではないと思いますよ。「じゃあ何なんですか」っていうと僕がよく使ってたのは上下って言い方をしたほうが分かりやすいからたまに使うことはあるんだけど、前提として使ってるのは守備範囲の広さという話をしています。


マネジャーは偉いのではなく、守備範囲が広い


守備範囲の広さ

(トミー)そのマネージャーでもさ、3人のメンバーをマネージメントするという意味の守備範囲のこともあれば、30人のグループを3つ兼務しているマネージャーもいるわけですよ。メンバーに対して関わる人数が多いということは、見なければいけない範囲が広くなるから、守備範囲が広いっていう表現をします。


後は、やってる仕事の中身で同じルーティンを繰り返すのを「PDCAを回す」というマネージャーもいれば、全く誰も手掛けていない新たなことを開発させるミッションでやっている人、①業務の広さということと、②マネージメントの広さっていうことと、③新しさ(同じことの繰り返しかやったことない新しいことをするのか)みたいな、広さと深さの話かなという気はします。人数が多くなれば色んなことが起こるし、守備範囲が広くなるってことではあると思う。


(ヒガキ)逆に、メンバーからしても「偉い」っていうイメージはあると思うんですけど…


いや無いんじゃない?

(トミー)いや、無いんじゃない?だからまさにそれはヒガキが「メンバーからすると偉いと思うんですけど」って言った瞬間に、「自分が偉いと思っている」からそういう発言になるんじゃないのかなって僕は思っちゃう。


(ヒガキ)例えば、社長とかそういう人は偉いってイメージを持つ子は多いかなっと思ったんですけど…


(トミー)そうかな?俺なんかトイレで用を足してたら新入社員に「お前さっき、トミーになんて言われたか知ってる?」みたいなさ。全然偉いと思われてる感覚なかったけどね(笑)。俺がリクルートに入った時の江副さん(リクルート創業者)とかは、それは偉い人だっていう認識はあったよ。それは、何が偉い人かというと、一から始めてあそこまで大きな会社にしたとか、やってる事業が素晴らしいとか、優秀な人材いっぱい育ててるとか、そういう部分で尊敬できる、素晴らしいよねっていうのが、それをひとくくりにして「偉い」っていう言葉になっているかもしれない。


偉いって何なのって、辞書で引いてこの辺に出してて。


偉いとは?

(ヒガキ)なるほど。役職・肩書の中にふんぞり返る意味での「えらい」みたいなのが出ちゃってるというのはあるかもしれないです。そういうのじゃなくて、実績とかに対してちゃんと尊敬できるという意味での偉いと混ざってることがあるのかなって感じました。個人的には自分でそんなに偉いっていう風に思ってないと思うんですけど・・・


(トミー)そうかな~~~?なんで俺がそうかなっていうのかは、過去の動画を全部見返してくれればわかると思うけど。


(ヒガキ)「してくれない」とかそういう発言のところですか?


(トミー)なんていうかな…言葉の端々に感じることがありますよね。


(ヒガキ)なるほど…ちょっと見直してみます…。


(トミー)サトウに聞いてみるっていうのもあるけどね。「答えにくいので勘弁してください」って言われるのがオチだと思いますけど。(笑)


まあ正直、時々・・・

なぜ、メンバーから見て、マネージャーは偉いと思われるのか?


(トミー)「マネージャーが偉い」「部長が偉い」「役員が偉い」と言う人は2つに分かれてくると思っていて、一つは「純粋に尊敬」という意味で「偉い」という人と、もう一つは全く逆の意味で「偉そうにしてるよね」という意味で「偉い」と言う人。こんなような意味に分かれると思うんです。


自分で「自分はえらいよね」っていう風に思ってない人だとしても、若手のメンバーから失礼なこと言われて「いい加減にしろよ」っていう風に思うってことが、自分で自分のこと偉いと思ってんじゃないの?みたいな、こんなようなこともあったりすると思うんだけど、マネジメントする人が偉いんじゃないのって言ってるのはさ、役割ということはあるんだけどそれに対してやっぱり権限っていうものがあるから、その権限に従わないといけない人たちからするとその権限を持ってる人に対して、従うという行為をせざるを得ないから「偉いよね」という。その言葉の裏にはなんか服従せざるを得ないとかさ、そんなようなニュアンスがあるんじゃないのかな?という気がしています。


(ヒガキ)服従間っていうのが偉そうですね。なるほど。


(トミー)それを、服従させようという風な意識があったり、無意識なんだけれども、そんなようなことを感じている上司の人の発言というのは「俺は偉いんだぞ」みたいに伝わっちゃうし、役職外して同じこと言えますかってことなんですよ。


リクルートみたいな会社っていうのはマネージャーになったり、またマネージャーが外れたりまたマネージャーになったりみたいな人もいるし、実際にそういう人を作ったこともあるんですよ。それは組織においての役割だからこの場合においては、ヒガキくんをそこのマネージャーってポジションにしたほうがいい、もしくは今この組織のコンディションだったらマネージャーじゃないポジションで働いてもらった方がいいとか、そんなことを考えながら組閣をするわけですけれども。


(ヒガキ)たしかに、先輩とかも含めてですけど、社歴とか役職とか抜きでそれと同じことを言えるかって言われたら確かにそうですね・・・。以前からおっしゃっていただいた「お前はこの型にハマっていることを求めている」ていうのも偉そうに繋がっているんだなとすごくわかりました。


ふんぞりかえって「サトウさん」って言ってるつもりはないんですけど、「自分のやり方に嵌めよう」「服従させよう」みたいなところはあるので…なるほどと感じました。偉いってところに関連する部分もあると思うんですけど、マネージャーとしてメンバーに弱みを見せていいのか分からないという人も結構いると思うんですけど、見せるのはいいことなのか悪い事なのかっていうのはどういう風にお考えでしょうか?


マネージャーが弱みを見せることは良いのか?


マネージャーが弱みを見せることはいいことなのか?

(トミー)なんとも言いようがないよねー。まずマネージャーとしてってのもあるかもしれないけど、その前提としてね、一人の個人として弱みを見せてもいいと思ってるタイプの人と、人には弱みを見せたくないと思ってる人がいるからさ、別にマネージャーだからとかじゃなくて。そっちの方の話の方が大きいんじゃないの?それ。弱みを見せたくないっていう人結構周りにもいるしさ、そういう人は別にマネージャーじゃなくても見せたくないじゃん。


一方で、人に対して弱みを見せたくないんだけど、マネージャーになった時に、演出的に弱みを見せることによって何かを動かすことができるんだったら弱みを見せてもいいよねっていう風に思える人がいるかいないかってことだよね。


マネージメントは演出も必要


僕はフラットに弱いとこもあるからそれをオープンにすることは何が悪いんですかって思ってる人もいれば、その人がマネージャーというような役割を演じる時に弱みっていうのは、見せるものではないんだという風に思うのか、別にマネージャーだって弱みはあるし見せればいい、マトリックスの話ですよね。

役割として、人としてのマトリクス

(トミー)人としてどうなのかって言うと事と、役職を持った役割としてどうなのかっていう。そこで、素で行くのか演じるのかってことだけじゃないですか?その組み合わせだと思います。


(ヒガキ)あーなんかすごくスッキリしました。


(トミー)良い事、悪い事っていう次元ではない。見せた方が良い時と良くない時があるんですかねって言われたら、そうかもしれませんねって言いますね。


(ヒガキ)マネージメントをする役割として、どういう風にやったら効果が出るかが主軸にないと、考え方になってないなというのは、すごく感じました。偉いとか肩書みたいなところの話に繋がるんですけど、マネージャーだからこそ弱みを見せてはいけないもの。みたいなそういったところがやっぱり強くて…。

偉いと思ってるんだよ(笑)

(トミー)やっぱりマネージャーは偉いと思ってんだよ(笑)


(ヒガキ)そうですね…なるほど…。


(トミー)もう一つはね、良い時もあれば悪い時もあるって言った理由は何かって言うと、相手のタイプによるんですよ。マネージャーという役割の中で、相手のタイプによってAさんとBさんといた時に、Aさんに対しては演じるかもしれないけど、Bさんに対しては演じないで、ストレートな気持ちをぶつけた方がいいかもしれないですよ。


画一的ではなくて、人によってやりとりが変わるわけです。例えば、それを両方見ているCさんからすると、「Aさんに対して言ってることとBさんに対して言ってること違うじゃないですか。どっちなんですか?」と。いやどっちも真実ですよ。AさんBさんに対してどういう風に伝えると伝えたいことが伝わるのかって。それによって発言は変わるってことがあっても僕は然るべきではないかと思う。


(ヒガキ)ほんとにこう、こういうマネージャー像!みたいな固定概念がめちゃめちゃあるから、同じこと言わなきゃいけないという思いもありましたし、すごい勉強になりました。


(ヒガキ)ちなみに、今回リモートで撮影をしてみましたが、どうでしたか?


ヒガキいない方がいいわ。

(トミー)俺、隣にヒガキいない方がいいわ(笑)。


(ヒガキ)な、なんでですか!?(泣)


(トミー)横向いて話すの喋りにくいんだもん。対面で喋った方が喋りやすいよね。


(トミー)(ヒガキ)本日もありがとうございました。


本日の学び

本日の学び

①大前提としてマネージャーは偉くない。役割である。

組織をどうやりくりするかを求められるポジションなだけであって、偉いということではないってことですね。


②服従を求めると偉そうに見える

自分の思ってる通りに動いてもらいたいと思ってると態度や言葉に出てしまうんですね。結果偉そうに見える。ん~~~学びでした。


③マネージャーが弱みを見せるか見せないかは、その時の「組織コンディション」と「相手のタイプ」と「関係性」による。

一律でどうするかを考えていたので、すごい気づきでした。



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●人材育成・組織課題の解決支援を行う株式会社エクスペリエンサーは元リクルート役員冨塚と、同じくリクルート出身の富樫とで共同創業をした会社です。

人材育成は体験に軸足を置いた研修が特長。組織課題の解決は、各企業のありたい姿の実現に寄り添い、現状とのGAPを埋める課題解決策の実行を支援いたします。何かしらの人と組織にまつわる課題の解決をお考えの企業様は、是非お気軽にお問合せください。

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