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【仕事の指示のコツ】デキる人はやらない仕事の「ダメな」指示の出し方。元リクルート役員トミーがズバッと解説!


デキる人はやらない仕事の「ダメな」指示の出し方

マネジメント総数10,000人以上!元リクルート役員 弊社取締役 冨塚 優(通称:トミー)が主催する、人材育成、組織開発のナレッジが詰まったYOUTUBEチャンネル「ポケカルビジネスTV」の内容をダイジェスト版としてご紹介していきます。

 

【この記事(仕事の指示のコツ)で書かれていること】


指示がキチンと部下に伝わってない!その理由は?

指示がキチンと部下に伝わっていない!その理由は?

(トミー)(ヒガキ)よろしくお願いいたします。


(ヒガキ)本日なんですけど、僕の悩みをちょっとお話させていただきたいと思っています。端的に言うと”指示がうまく伝わらない”ということなんですけれども、「〇月〇日に完成品として納品できるように持ってきて」という話をメンバーに伝えましたと。で、上がってきたものが7割ぐらいの完成度の状態で上がってきています。その際、メンバーから「完成品っていう認識じゃなかったです・・・」みたいなズレが生まれることがありまして、「2割とか5割とかでマイルストーンおいて共有してね」っていうところの話とかもしてはいるものの、そこのスケジュール感もちょっと甘くなってしまったりとかで、2割で返ってきてフィードバックして、次5割で来るかなと思ったら、また2割ぐらいで返ってくるとか、そこら辺の「完成品をこの日までにやりきるんだよ」っていうところの徹底感がうまく指示で伝わってなくて、悩みとして今日お話しできたらなっと・・・。

それは能力の問題では?

(トミー)いやいや、指示が伝わってないんじゃなくてそれ能力の問題なんじゃないの?


(ヒガキ)の、能力ですか?


(トミー)うん。また2割で良いと思いましたって言われたんだったら指示が伝わってないって話だけど。


(ヒガキ)なんかその・・・2割の段階でちょっとうまくできないから、「100%のスケジュールは難しそうです・・・」っていう相談とかもなくそのままズルズルいって、「あれ?7割だな…」みたいな感じになってしまっている。お互い「100%だよね、100%で納品するよね」っていう認識は多分あってると思うんですけど。


(トミー)多分あってると思う?


(ヒガキ)・・・はい。


(トミー)思うっていうのはどういうことですか?

イメージがずれている

(ヒガキ)「100%完成品を持ってきてね」っていう話をしています。ただ、その本人と僕の完成品のレベル感というか、もののイメージが多分ずれてるっていうのが一番の課題かなという風に思っていて、で、それを防ぐために50%とか80%で見せてねっていう話をして「ここがちょっとおかしいと思うよ」「じゃあ直してきます」っていうところで、完成日に持ってきてくれるのが100%になっていない状態で最後・・・


(トミー)それは何が足りないの?


(ヒガキ)個人的な感覚では、修正にかかる時間の読みというか…


(トミー)じゃあ出してきてる本人も100%の状態で出してないっていう認識になってるわけ?


(ヒガキ)100%になってますね、本人自身は。ただまだ数字が粗かったりとかしてるんで、ちょっとここがおかしいよっていうような…

言って直すしかない

(トミー)それはもう言って直すしかないじゃん。他になんかある?


(ヒガキ)もっと早く見せろとか、見る回数を増やすとか…


(トミー)納期が決められたもので途中までやってて、あとよろしく!で出てきたのがまた違ってましたっていうんだったら、まあはっきり言ってそれぐらいの能力なんでしょ。ってことなんじゃないの?なので、「まだもう一回ワンクッション置かないと無理だな」っていう風に思ったスケジュールを切るんじゃないの。


(ヒガキ)あ~、そういうことですね!


(トミー)っていうのが1つだよね。あと二つ目は、ヒガキ自身の伝え方が良くないんじゃないのっていう。

伝え方が良くないのでは?

(トミー)「こういう風に言えばわかるよね」って思ってんのが、言われてる方はよく理解ができてない…けど、そこでわからないとは言えない雰囲気、空気が流れてるので、そのまま流してるみたいな。まあ僕の場合よくありがちなケースですよね。


タスク表を作り、それをチェックしていく


(ヒガキ)僕が見立ててる作業分量をきちんと相手に伝えてあげるっていうのが結構難しいなと思っていて、早めに着手した方がいいよとか。


(トミー)いや、それ僕が思ってる作業分量って今ね、随分乱暴な言葉が並んでますけども、それはあなたの見立てであって、あなたから見たときに彼・彼女はこれぐらいの時間がかかるだろうっていう見立てをしているわけでしょう?


(ヒガキ)そういうよりは自分の中でこういう準備があってこういうことがあるよねってタスク量みたいなのを出して、自分の中の算出と・・・


(トミー)それは君のタスク量であって、その仕事を任せている彼・彼女がどれくらいの時間がかかるのかっていう風に思ってるの?


(ヒガキ)思ってはいるんですけど、、


(トミー)じゃあ見立てが甘いってこと?


(ヒガキ)そうです。例えば10個タスクあるよっていう風なものを僕の中では思ってるから早く着手してって話をするんですけど、本人たちは気づいてなくて。で、やってみて、ギリギリになって8個目・9個目のタスクがうまく回りませんみたいな話になってしまうっていうのが、まあ多分あるのかな。10個のタスクを全員でやっぱり出して、共有するところからスタートしていくとか…?


(トミー)まあそうやるのも一つの手でしょう。


(ヒガキ)タスクの棚卸もちょっと学んでほしいみたいな風に思ってるときってどういう風なアプローチをすると…


(トミー)うん、タスクの棚卸ってどういうこと?


(ヒガキ)例えば、プロジェクトなりなんなりをやる上で、どういったタスクがあるか?「法律調べなきゃいけない」とか「ウェブのページ作らなきゃいけない」とか…


(トミー)だったら最初にそれ出させりゃいいじゃん。

最初にそれ出させりゃいいじゃん

(ヒガキ)あーそっか!


(トミー)で、足りない分はこれが抜けてるよっていう風に言う。


(ヒガキ)行程表というかタスク表をちゃんと作らせて、それを確認して抜け漏れがないかっていうチェックをやれれば。で、あとはそれを本人にスケジュールとして、いつ何をやるかっていうところを作ってもらうと、もっと安心できるって確認する。


(トミー)そうじゃん?


(ヒガキ)わかりました。確かにふわっと、いついつまでに30%、50%、100%みたいな話はしてるんですけど。


メンバーとの共通言語、共通認識を持てているか?


(トミー)いや、それはさ、ごめん。俺がそういう言い方したのがいけなかったのかもしれないけど、それは長年一緒に仕事やってて、大体これぐらいだよねってのがわかる。共通の言語を持ってないとその話はできないけどね。

共通の言語を持っていないとその話はできない

(トミー)その人にとっての20%と僕にとっての20%っていうのが、かけ離れてたら随分違っちゃうからね。


(ヒガキ)その感覚のズレはずっと抱えちゃってますね。きちんと明確にしないと…。多分やってる本人たちにも辛い思いさせちゃってるのかなっていう。


(トミー)僕が20%とか50%とか言ってるのは、どういう意味合いで言ってるかっていうと、80%で持ってこいとは言わないわけよ。「20%とか30%でいいよ」っていう言い方。だから「半分ぐらいでいいよ」とか、そういう言い方ってのは、相手が完璧に作ってこようとするから「完璧に作んなくていいから、それはもう早く見せてね」だから20%のときに1回見せてねとかそういう枕詞がなければ意味をなさないよこれ。


「スピードのほうが重要なんだな、多少粗くてもいいんだな」とか、「完璧に仕立てないとどう思われるんだろう…」とかね。「そんな風に思わないから、一緒にそこで考えるでいいから、それよりもスピード優先だから早く持ってきてね」「だから2割でいい」「3割でいい」そういう意味で言ってるからね。


(ヒガキ)確かにそうですね。


(トミー)これをきっちりやって、一週間後に持ってこられるよりは1,2割でいいから1日後も早くこんな感じのストーリーでいいんですかっていう、ストーリーライン出せとかさ、そういう意味合いだよ。

1週間後に2割で持ってこられても意味ない

(トミー)これ、一週間後に2割で持ってこられたら全く意味ないじゃん。


思ったように動けないメンバーに対しては?


(ヒガキ)そうですね。おっしゃる通りだと思います。ちなみに、マイルストーンに対して例えば本人と握って「2割くらいで持ってきて」って話をしたときに、その2割に本人が持ってこれないで止まっちゃうケースもあったりしていて、「全然わかんなくなっちゃってて止まっていました…」みたいな時もあるんですけど。


(トミー)早くわかっていいじゃないそれで。


(ヒガキ)どういう風なアプローチをしてますか?もうわかんないんです!みたいな。「進捗ゼロです!」みたいな状態だと・・・

能力以上の仕事を任せたってこと

(トミー)それは能力以上の仕事を任せたってことでしょ。


(ヒガキ)なるほど。そういう時はもう自分で巻き取って・・・


(トミー)だから早い方がいいんだよね。リスタートが切れるから。でも、そんなことある?あんまり経験したことないけど。「全くわかりません」みたいなの。


(ヒガキ)結構、進捗確認したときに、手が止まってましたっていうのはありますね、経験上。


(トミー)なんで手が止まってたの?


(ヒガキ)ファーストステップがわかんなくなっちゃって…とかっていうケースが多いですね。


(トミー)だとしたら「ファーストステップはこういう風にやっていこうね」ってことを言ってあげるしかないよね。ある?自分で。


(ヒガキ)ファーストステップがわかんなくなるのですか?何かしらの形を持って行って…


(トミー)もしくは「分かんなかったら最初に聞いてね」だよね。そこで考えてる時間が無駄だもん。


(ヒガキ)確かにそうですね。


(トミー)結構多いのはさ、「なんか分かんなかったら質問してね」って言って、ハイって言ったときに、特に異動した時とかによくあるんだけど、何がわからないのかわからない。


メンバーへの指示は細かく具体的に出す

何がわからないのかわからない

(トミー)こういうケースはよくある話なんで、何から質問していいんだかもよくわからない。となると、進め方はどういう順番で何をどういう風に進めていけばいいのか?っていう道標みたいなものを出してあげないと、全く分かんない人にはわかんないかもしれないよ。例えば、「業界の事勉強しとけ」「業界の事勉強するってどうやって勉強するんだよ…」みたいなさ。「本読みゃいいだろ」「本って言ったっていろんな本がありすぎて何読んだらいいんですか?」みたいな。


(ヒガキ)そういう指示は私は割としがちですね・・・業界の本読んどいてーとか・・・


(トミー)「何の本?だって業界の本って山ほどあって、これとこれって何か全く違うような感じなんだけど、どれ読めばいいの?」みたいな。より親切にしてあげるんだったら、例えば、こういう本読めっていう具体的な指示だよね。最近具体的な指示出さないと動けない人多いけどね・・・


(ヒガキ)そこはなんか僕自身もあまり具体的にうまく言えないので、そこはちょっと課題だと感じてます。


(トミー)最近っていう言い方したのはなんでかっていうと、経験積ませる時間がないからだと思うけどね。

経験積ませる時間がないからだと思うけどね

(トミー)仕事量のボリュームも増えてるんだと思うよきっと。社会全体的に。後は労働時間って縛りが昔よりうるさいから。


(ヒガキ)そうですね。


(トミー)だって今時、22時を超えて仕事をしてる人って昔に比べて減ってる気がするけどね。感覚的だよ、これ。

なので、指示がうまくできてないっていうか、何を指示するのかっていうのをまず考えてますか?ってことだよね。それって良くやり取りをしている人で、「この人これぐらいできるよね」とか「こういうところはいつもわかんないよね」っていうのがわかってる間柄の人とそんなに多くやり取りをしなくて指示を出すみたいなケースでも全然違うと思うんだよね。


別にテレパシーを要求してるわけじゃないけど、それって言えばあーそれだなってわかってくれる間柄の人と、それって言われても10個のうちどれですか?というような人とのコミュニケーションの取り方って違うでしょ。

あれ、それが通用しない人に対しては細かく丁寧に説明をしてあげる

(トミー)あれ・それが通用しない人に対しては細かく丁寧に説明をしてあげるっていうことが必要なんだと思うよ。


(ヒガキ)より具体的に指示を出せるように丁寧にやっていけたらと思います。


メンバーを最大限活用できないと大きな仕事はできない


(トミー)もう一つ指示っていうのは、これも繰り返して言ってるけど、本来ヒガキが一人でやってくれれば済む仕事を、一人ではボリューム的に難しいと。なので代わりにメンバーを付けてあげるんで、その人と一緒にやってちょうだいねっていう風に任せられてるわけだから、その人を最大限にうまく活用する。

メンバーを活用する=今の力+αの力がつくように指示すること

(トミー)で、活用するっていうのは、今の力+αの力がつくように指示することなわけです。それができなければより多くの仕事があなたには任せられないわけ。ということなんだよね。

だから指示がうまくできなくて、仕事がすすまない、で巻き取るということを繰り返してると、絶対今任せてる以上の範囲の仕事はヒガキには任せられないってことになるんで、うまく伝えられてロスがないようにやり取りするっていうことは、すごく重要なミッションなんだってことを認識した方がいいですね。もっとね。


(ヒガキ)はい、承知しました!ありがとうございました。



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