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モチベーションを下げる陰口好き社員の対策 元リクルート役員が過去事例から分析!


陰口好き有害社員の心理と対策法

マネジメント総数10,000人以上!元リクルート役員 弊社取締役 冨塚 優(通称:トミー)が主催する、人材育成、組織開発のナレッジが詰まったYOUTUBEチャンネル「ポケカルビジネスTV」の内容をダイジェスト版としてご紹介していきます。

 

【この記事(モチベーションを下げる陰口好き社員の対策)で書かれていること】


何で陰口を言うのか?

ビジネスお悩みQ&Aコーナー

(ヒガキ)今日は、質問箱からのお悩みを紹介します。阿部さん30代男性からのコミュニケーションに関するお悩みをいただきました。


「陰口や噂好きのとある社員によって恒常的に陰口や噂話の対象となる社員のモチベーションが低下していることが発覚しました。社員のモチベーション改善のために、この陰口好きの社員を指導したいと思っています。こういった陰口や噂好きの社員に対する指導法・対策法を教えていただきたいです。」


(トミー)何で陰口たたくんですか?


(ヒガキ)不平不満があるからですかね?


(トミー)どんな不平不満ですか?


(ヒガキ)その職場に対する・・・


(トミー)職場に不満があると陰口叩くんですか?まあ陰口っていろんな種類がありますよね。どんな陰口なんですかね?

C君への陰口

(ヒガキ)A、B、Cという人がいる。C君に対して陰口を言っています。C君は主任候補育成プログラムにいるけど、C君が頑張ると、同世代の俺もC君みたいに頑張って欲しい!と思われてしまう。ほんとでしゃばりをやめてほしい。C君は全然自分の意思表示をしない。コミュ障はやめた方がいい。といった悪口を言われているという状況です。


(トミー)ということで、その悪口って何なんですかね?


(ヒガキ)誹謗中傷ですか?


(トミー)誹謗中傷というか・・・なんでそんなことを言うと思いますか?陰口というのは、いくつか種類があるんですよ。どんな種類がありますか?


(ヒガキ)文句とかですか?


(トミー)分かってないですね・・・文句って言ったって何でじゃあ、文句を言うのですか?っていうことですよ。


(ヒガキ)えっ、全然わからないですね・・・不満があるから?


陰口のパターンは3分類


(トミー)不満っていう事を、陰口で言うっていうことはいくつかのパターンがあって、一つは①その本人にたいして不満がある場合。本人には面と向かって言えないから周りで不満を言っているっていうケース。この場合で言うと、Aさん、BさんがCさんに対して不満がある。だから、Cさんには直接言わないけれども、Aさん、Bさんで不満を言い合って、それが広がって、周りのモチベーションを下げるっていうことを言っているわけでしょ、一つは。


そうじゃなくて、今みたいな話って言うのは、②嫉妬・妬みというのも入ってくるわけですよ。だいたい陰口っていうのは、不満と嫉妬・妬みなんですよ。Cさんが頑張ってるってことに対して、「あいつ頑張りやがった」と「自分はそこまで選ばれていない」とかね。そういう部分を選ばれていないっていうようなことでCさんに対しての嫉妬っていうのを「嫉妬するぜ!」とは言えない可哀そうな人たちっていうのは、「アイツさあ」って言って、相手の事を貶めるようなことを言って、自分が嫉妬しているっていう気持ちを隠して、噂話をして溜飲を下げるっていう、まあこういうケースですよ。

陰口が出る構造

だから、まあそういうね、嫉妬とか妬みとか不満だとか、陰口が出る構造をちゃんと理解しないとダメですよ。で、そういうような時にこれをどうすればいいんですか?って話です。不満が出るっていうのと、嫉妬・妬みっていう話は、これ全然違うんです。


あとは、もう一つあって3つ目は③代弁者タイプ。文句を言ってることを、自分があたかも「その組織の不満を代弁して言ってあげてるんだ」みたいに「俺が言ってやってるぜ!」みたいに思って言っている人も中にはいたりしますね。

陰口の3パターン

なので、①単純に自分が不満に思っているから陰口をたたく場合と、②自分が嫉妬・妬んでいるから陰口を言う場合と、③勘違いしてみんながそんなことを思っていないのに「俺様が言ってやってる」と思っている人。というこんなようなところです。


そもそも不満が一部の人たちだけにあるのかそれとも全体にあるのかってことはちゃんとまず見極めないとダメですよね。陰口が叩かれているという風に言ってるんだとすると、陰口というのは、面と向かって言えないことを陰口っていうわけでしょ。じゃあ、何で面と向かって言えないのでしょうか?という話ですよ。不満があるとしたら、面と向かって言えるよう場づくりっていうのをするっていうのは阿部さんの役目かもしれません。


噂話の多い職場は暇な職場


ただ、ここで言っている中身は不満じゃないでしょう。足引っ張ろうとか貶めようみたいなことじゃないですか。これは何で出るのかっていうと暇だからです。噂話で一番多いのは、誰誰さんと誰誰さんが付きあってとかね。その手の話はよく出るわけですけど、そういう話が出る職場って、結局余裕があるんですよ。そんな噂話をしている余裕がある。本当に忙しくて余裕がなければ、そんな噂話なんて出ないんですよ。

だいたい暇なんですよ。

僕も経験ありますよ。求人の事業からじゃらんに移った時、非常に噂話が多い組織で、当時はそれは「女性が多いから言ってんじゃないの」みたいなことを言っている人もいたんですけど、よくよく探っていくと、別に噂話っていうのは女性ばっかりじゃなくて、男性でもいっぱい噂話好きな人っていうのはいるんですよ。休憩スペース行って、そのような話をしてるみたいなことがあるんですけど、だいたい暇なんですよ。


これをなくすためには忙しくすればいいんです。もっといっぱい仕事やってねっていうことですね。なので、現実的にじゃらんでの仕事がだんだん忙しくなってくると、みんなだんだんそういう話はしなくなってくるということもありましたし、あとは、噂好きのボスみたいな人がいたりするわけですよね。ボス猿みたいな人。ちゃんと仕事をやってくれてりゃいいんだけども、仕事をやりもしないでそういう部分だけ、ボス猿になってるような人っていうのは、去っていただかないと話になんないですね。


なので、実態をちゃんと把握するっていうことが大事で、本人に向かってちゃんと注意もしないといけません。

ただ、これは誰が誰にいうのかっていうのはちゃんと考えて言わないとダメで、阿部さんがどれだけの関係性がこのAさん、Bさんと出来ているのか。ということにもよります。たぶん、ここまで分かっているということは、社内でヒアリングをして、こうなっていると思うんですよね。


Cさんにもヒアリングをしていて、「じゃあ、Cさんのことを、Aさん、Bさんに注意するよ」みたいなことを言うと、大体Cさんみたいな人って、「それはやめてください!もっと噂されますから」っていう風に言うのが常ですね。なので、じゃあ、誰が誰にどういう風に言うのかってことです。Aさん、Bさんに対して、一番話を聞いてくれる人は誰なんでしょうね。っていうことですね。


で、誰かそういう人がいるのであれば、「いやいや君たちね、そういう話をすると良くないよ、実際社内で君たちがそういう風に言っているのは良くないって話が回ってるよ」みたいに言ってもらうとかね。これはまずいなという風にこの2人に思ってもらうには、どういう風にするとまずいなと思ってくれるのかっていうことです。


組織のガンは、治すか取り除くしかない


この手の話ってね。見ていらっしゃる方ね。2パターンいらっしゃるんじゃないかと思うんですよ。「あ、そうそううちの会社・うちの組織もそういうことあるよ!」っていう話と、「何それ、そんなんどうでもいいじゃん!」と思いながら聞いている人はいると思うんですよ。

組織のガンは治すか取り除くしかない。

本当はそんなのどうでもいいじゃんで済ませられればいいんですけど、実はやっぱり組織のモチベーションを下げるっていうのは、こういうガンな人によって結構壊されるっていうことは多いと思うんです。さっき言ったように僕も経験しています。こうしたモチベーションを下げる陰口好き社員の対策としては、やはり組織のガンは、治すか取り除くしかないんですよ。


治すという方法は、さっき言ったように、誰から何をどういう風に言ってもらうのかを考える。そんな大したことないなって思うんだったら別にどうでもいいんですけど、結構重いよって思っているんでしょ。僕もその時、重いと思ったんですよ。組織風土を変えないとダメ。もっと仕事に対しての前向きな話が、休憩スペースでも会話で出るようになっていかないとダメだよねと。


働く環境整備っていうのは非常に重要なので、そこをズバッと直しにいくっていうことですね。ズバって言いましたけど、周りから行くのか、ストレートに行くのか、それはその時に置かれている環境によって全然違いますから。


じゃらんに赴任したばかりの時の解決方法


僕の場合は、派遣の女性の社員と、正社員の女性の社員と、マネージャーの男性の社員で、マネージャーの男性の社員も入ってるっていうのが、「なんだよ」って感じになっちゃったんですけど、これは3人を分断してもらってですね。切り分けて注意をしにいくってことをやりましたね。

じゃらん時代の解決方法

で、男性社員のマネージャーってのがやっぱり一番問題ですから、こういう人に僕が(社長の立場の人が)ガーッと言うと、僕はじゃらんに行ったばっかりだから、コミュニケーション・関係性があまり取れていなかったんで、よろしくないという事で、同期の僕が一番話が出来る人に相談をしながら、じゃあ誰からどういう風に言ってもらおうっていうのを決めて話をしてもらったわけです。


で、派遣の社員の人っていうのは、マネージャーさん含めて、どういう風にコミュニケーションをしていくのかっていうことを決めてから、それぞれその3人に対してアプローチの手法というのを関係者と相談をした上で、手を打つということをやったわけです。

ボス猿化

で、最後、その派遣の社員の子だけが、たまたま派遣だからということではなくて、ボス猿化している部分もあったので、期限を切って、派遣会社の方にも話をして、契約満了時に更新をしないで変わっていただくっていうようなことをしましたけれども、たまたまこれは派遣の社員は、こういう感じだったんですけど、正社員の男性のマネージャー社員であれば、じゃあ、どういう言い方をすれば変わってくれるのかとか、そういうようなことを言わなくなるのかっていうようなことを考えてやりました。


で、その時に思ったことは、もっと仕事をいっぱいお願いをして、だんだん余裕がないっていう状態を作っていくということが一番効いたかなと思っています。


組織全体の話でいえば、本当に業績が良くてみんなが一生懸命仕事に取り組んでるような組織っていうのはあまりこのような話っていうのは出てこないですよ。やっぱり組織の業績がよろしくなくて、なんとなくそっぽを向いてて本人自体はそんなにパンパンに仕事していないみたいな状態の時にこのような話っていうのは出てくるなと思います。


それから、今はリモートも多いので、対面で話す機会っていうのも減ってきますから、チャット上で面白おかしくこの手の話っていうのが、繰り広げられてるっていう組織もあるっていう風に聞いてるんですけども、本当に同調している人と、仕方なく同調してる人っていうのもいるんで、入っていってよく見て、問題をちゃんと分けて、誰に対しては誰と誰からどういう風に言ってもらうかっていうのを関係者で相談をした上で対応するってことが大事です。


(ヒガキ)陰口を言い合うときって、同じグループ内で陰口を言うグループができるイメージがあるんですけど、そのグループ自体を離す。AさんとBさんがつるむと陰口が出るから離す、みたいな手法もあるかと思うんですけど、そういうことをやった時に、反発が生まれたりとかしちゃったりするケースもあるので、起きるケースもあるので、分けることについてどう思いますか?


(トミー)それは、ケースバイケース。分けた方がいいこともあるし。ただ、仕事をする人たちなので、それで仕事に差し支えがないのかってことがまず第一基準ですよ。その上で、そういうような関係性が悪くなると、それが仕事にも影響が出るっていうことであれば、手を打たなきゃいけないわけで、それは、場を分けるっていうのも一つかもしれません。ただ、グループとか、課単位で分けたとしても、あんまり職場全体の陰口・噂話っていうのは僕はあまりなくなんないような気がするんですけども・・・。


(ヒガキ)はい。ありがとうございました。


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●人材育成・組織課題の解決支援を行う株式会社エクスペリエンサーは元リクルート役員冨塚と、同じくリクルート出身の富樫とで共同創業をした会社です。

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